Xacti
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Xacti(ザクティ)とは、三洋電機のデジタルカメラのブランドである。他のデジタルカメラと異なり動画を重視しており、形状も「ガングリップタイプ(またはグリップタイプ)」と呼ばれる拳銃のような形をしている製品が多いことが特徴である。最初に同ブランドで製品が発売されたのは、2003年3月。最近ではHDに対応した製品も販売されている。
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概要
基本コンセプトは、「小型軽量コンパクト」・「静止画と動画を1台で」・「パソコンとの親和性の高い動画」。デジタルスチルカメラとビデオカメラの特徴を併せ持ち、他のデジタルカメラと比べて動画を重視している。三洋電機が「Xacti」という愛称を採用したのは、2003年発売のDSC-J1というモデルからである。 2003年に発売されたDMX-C1から、ガングリップタイプを採用。また現在デジタルスチルカメラなどが採用しているMotionJPEGというフォーマットからMPEG-4を採用したのも、このモデルからである。2007年4月に発売したDMX-CG65以降は、フォーマットを"MPEG-4 AVC/H.264"に変更。画質の向上や撮影時間の延長が図られた。 2006年2月、初めてHD撮影に対応した製品DMX-HD1が発売。以後現在に到るまで、数機種発売されている。 なお全ての製品の記録媒体は、SDメモリーカードである。また現在販売されている製品のほとんどは、SDHCメモリーカードにも対応している。
製品一覧
スチルカメラ型
- DSC-J1 - 2003年3月発売。この機種で初めて、「Xacti」と言うブランド名が用いられた。有効画素数が、320万画素。「音声ガイド」機能搭載。色はシルバーとピンクの2色。
- DSC-S1 - 2003年9月発売
- DSC-J2 - 2003年10月発売。発売当時は、起動が世界最速(0.9秒)であった。
- DSC-J4 - 2004年発売。有効画素数は、400万画素。デジタルカメラとしては初めて、「アシストライト」機能を搭載した。
- DSC-S3 - 2004年6月発売。専用バッテリーだけでなく、乾電池も使用出来た。有効画素数は、300万画素。
- DSC-S4 - 2004年7月発売。専用バッテリーだけでなく、乾電池も使用出来た。有効画素数は、400万画素。
- DSC-S5 - 2005年2月発売。有効画素数は、510万画素。
- DSC-E6 - 2005年9月発売。有効画素数は、600万画素。3型液晶モニタ、「タッチフォーカス」機能搭載。色は、シルバーと白の2色。
- DSC-S6 - 2005年10月発売。「タッチフォーカス」機能搭載。有効画素数は、600万画素。電源は乾電池のみ。
- DSC-S60 - 販売店受注モデル
- VPC-E60 - 海外販売のみ
- DSC-E7 - 2006年10月発売。国内向け専用モデル
- VPC-S50 - 2006年11月発売。有効画素数は、510万画素。欧州のみの発売。
- DSC-S7 - 販売店受注モデル
- VPC-S70 - 2007年4月発売。海外販売のみ
ガングリップ型
- DMX-C1 - 2003年11月発売。ガングリップタイプの製品では、一番最初に発売された。有効画素数が、320万画素。充電やパソコンとの接続用として、ドッキングステーションを初めて採用した。最初に販売された製品の色はシルバー1色であったが、後になって赤と黒のモデルを出している。
- DMX-C4 - 2004年9月発売。初めて「手ぶれ防止」機能が付いた製品。この製品から、自社の製品を「デジタルムービーカメラ」と称するようになった。有効画素数が、423万画素。色はゴールドと青とオレンジ色の3色。
- DMX-C5 - 2005年3月と4月に発売。DMX-C4 に比べて半分程度の大きさまで、小型化された製品。有効画素数は、500万画素。色は、シルバーとブロンズ色と白の3色。
- DMX-C40 - 2005年11月発売。60fps(1秒あたり60コマ)でのテレビ再生機能を初めて搭載。
- DMX-C6 - 2005年11月発売。有効画素数は、600万画素。色はシルバーと赤と黒の3色に加えキティモデルがある。9画素混合ムービー技術により、夕暮れ時や室内撮影でも高感度撮影可能になった。ファームウェアの更新で、SDHCメモリーカードに対応。
- DMX-CA6 - 2006年8月発売。「JIS保護等級4」に相当する「生活防水」機能を備えている。SDHCメモリーカード対応。有効画素数は、600万画素。色は、シルバーと白の2色。
- DMX-CG6 - 2006年11月発売。内蔵しているジャイロセンサーで撮影時のぶれを記録して後からカメラ内で修正できる、「手ぶれキャンセラー」機能を搭載。SDHCメモリーカード対応。有効画素数は、600万画素。色は、シルバーと青とピンクの3色。
- DMX-CG65 - 2007年4月発売。動画のフォーマットに、H.264を採用。内蔵しているジャイロセンサーで撮影時のぶれを記録して後からカメラ内で修正できる、「手ぶれキャンセラー」機能を搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。有効画素数は、600万画素。色は、シルバーと緑と黒の3色。
- DMX-CA65 - 2007年6月発売。動画のフォーマットに、H.264を採用。「JIS保護等級8」に相当する「防水IPX8」機能を備えている。色は、白、水色、黄色の3色。
- DMX-CG9 - 2008年4月発売予定。CMOSイメージセンサーを、Xactiで初めて採用。動画撮影時の静止画撮影の処理能力を向上させたほか、高解像度化も実現した。有効画素数は910万画素。色は白と赤と黒の3色。
HD対応機種
- DMX-HD1 - 2006年2月発売。Xacti で初めて、720p撮影に対応した機種。有効画素数は、510万画素。光学10倍ズーム搭載。ファームウェアの更新で、SDHCメモリーカードに対応。モニターに有機ELを採用。
- DMX-HD1A - 2006年9月発売。720p撮影が可能な機種。有効画素数は、510万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード対応。モニターには液晶を採用。
- DMX-HD2 - 2007年3月発売。ハイビジョン撮影が可能な機種。有効画素数は、710万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。
- DMX-HD1000 - 2007年9月発売。1080i撮影が可能な機種。有効画素数は、400万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。色は、銀と黒の2色。三洋は経営資源を、"DMX-HD1000"に関わる要素技術の研究開発に積極的に投入。その結果、ピクセルシフトに代表される画素生成技術を使用せず、C-MOSによるデータのフルスキャンを可能にした。2007年段階では、ソフトウェアを使用せずデバイスだけで"1920×1080"のスキャンに成功している唯一の一般家庭用ハイビジョンカメラである。その心臓部であるセンサに、家庭用ハイビジョンカメラ最大級の1/2.5型C-MOSを単板で利用しており、デジカメの画像処理技術が多用されている。またレンズにも新開発のビデオカメラ並みと言われるF1.8という明るさのレンズを採用し、ビデオカメラとしての仕様にこだわっている。Xactiシリーズは、ビデオカメラよりも大きなCCDを採用しているので、明るさとレンズのサイズにジレンマを抱えており、通常F3.5(ワイド側で)などの暗いレンズを採用している。それをOEM製品に顕著なCCDの感度アップとノイズリダクションの技術でカバーしているが、それではフルハイビジョンの画質に達しないとの判断から、F1.8のレンズを新たに開発した。そしてもうひとつのXactiの特徴である動画撮影時の静止画同時撮影機能も、大幅に変更された。動画撮影時の静止画撮影は、動画撮影している際の解像度の静止画しか撮影できないように変更されている。そのため、例えばフルHD撮影時は"1920×1080の静止画"となり、これは静止画の基準で言うと"207万画素"となる。代わりに従来のXactiのように、高解像度写真の同時撮影時に動画の方が一時的に止まるようなことはなくなっている。静止画単体で撮影する場合は、4M撮影と8M記録も選択することができる。フルHDのデータのPCでの編集は、バンドルソフトしか正式対応していない。
- DMX-HD700 - 2007年10月発売。720p撮影が可能な機種。有効画素数は、710万画素。光学5倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。色は、銀、赤、茶の3色。別売りのドッキングステーションで、Xacti libraryに対応。
プロジェクト
Xacti-Universe
2006年に三洋電機は、Xacti を中心とした周辺機器などの製品展開や活動を"Xacti-Universe"(ザクティ・ユニバース)と称して推進している。具体的な内容は、Xacti で撮影した動画を自社製品のプロジェクターで活用することなどを提案することである。 しかしながら、その後ユニバースという語の持つ意味を捉え直し、「人と人がつながる」、「つながることで生まれる新しい価値観」に着目し、Xacti2.0プロジェクトや人生が豊かになる動画コミュニケーションなどの方向性へと変容している。具体的には「動画や写真を使ったコミュニケーションにより、豊かな心を育み、楽しい人生、人生の楽しみがXactiの世界観であり、それをサポートする取り組み」としている。
Xacti 2.0
2007年3月、三洋電機は"Xacti-Universe"を更に発展させるプロジェクトとして、他社と共同で"Xacti 2.0(ザクティツーポイントオー)プロジェクト"を発足させた。プロジェクトの内容は、Xacti DMX-CG65 などで採用された MPEG-4 H.264 形式の動画を各社のサービスで使えるようにするほか、宣伝活動や市場動向調査の協力などである。
現在参加している企業は9社。内訳は、シーボックス、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンク、アクシード、フリップ・クリップ、フジテレビラボLLC、アスクドットジェーピー、アッカ・ネットワークス。 2007年10月から「dogaasobi」というタイトルで、ネットワーク上での動画の楽しさを訴求する共同プロモーションも開始した。
Xacti library
撮影データをハイビジョンの解像度を保ったまま、パソコンを介さず市販のパソコン用外付けハードディスクに保存することができるソリューションの名称。DMX-HD1000から採用された。ドッキングステーションのUSB端子から、付属のUSB変換ケーブルを使用し、外付けハードディスクに接続。単純にカメラ内のSDカードのデータを静止画もムービーも転送できる。再生時は、そのデータを使用し、カメラ側のエンジンで再生を行う。HDDの容量分まで転送が可能。ブルーレイディスクレコーダーなどの次世代規格のDVDなどを使用しなくてもハイビジョンデータを保存ができる。アクセスも光ディスク系のメディアと比較して、HDD故の迅速さである。
ちなみに、外付けのHDDをパソコンにつなぎ替えても通常のストレージの機能を果たし、中のデータを確認できる。更にXacti側からバスパワーも出ているようで、電源を要しない市販のUSBメモリやカードリーダなどのフラッシュメモリを接続しても、"Xacti library"として認識される。ドッキングステーション側ACアダプタで通電していないと、"Xacti library"機能は起動しない。
テレビCM
DMX-C1は発売当初SMAPの草彅剛を起用したTVCMを展開していた。その後"赤と黒のパンダ"や桐島ローランドとなり、現在はキャラクターを採用していない。
その他
- 三洋電機社製のボイスレコーダーや液晶プロジェクターには、「Xacti」のブランド名が付けられているものもある。
- 動画を重視していることから、三洋電機はXactiを「デジタルムービーカメラ」と称している。
外部リンク
カテゴリ: カメラメーカー・ブランド | デジタルカメラ | ビデオカメラ | 三洋電機
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴 Text is available under GNU Free Documentation License. |