ロゴ
0155Wikipedia
ウィキペディア(Wikipedia)の検索ができます。

VIERA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

VIERA(ビエラ)松下電器産業(パナソニック)製のプラズマテレビ液晶テレビ、及び、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の一部のワンセグ携帯電話ブランド名で、2003年9月に発売(VIERAブランドのケータイは2007年11月に発売)。かつてはT(タウ)というブランド名でプラズマテレビや液晶テレビを出していたが2003年、それら薄型テレビはビエラに変更された(Tブランドはブラウン管テレビのみ)。 尚、「VIERA」の由来は、「Vision(映像)」の「Vi」と「Era(時代)」を組み合わせた造語である。

目次

大画面薄型テレビにおけるパナソニックの戦略

大画面薄型テレビは、シャープが液晶テレビ(AQUOS)に力を入れているのに対してパナソニックはプラズマテレビに力を入れ、プラズマの弱点(消費電力・精細の少なさなど)を克服、女優の小雪などを起用した宣伝活動及び世界同時発売・垂直立ち上げなどのマーケティング戦略により、それまでトップシェアであった日立製作所を抜きシェア1位に躍り出た。2005年7月のボーナス商戦時期にはその約1ヶ月前から六本木ヒルズ中をVIERAの広告一色にしたり、大々的なテレビCM、車内広告などで、プラズマテレビのシェア約70%を獲得するに至った。また高画質技術にも優れ、「PEAKSプロセッサー」「PEAKSドライバー」「PEAKSパネル」の3点セットにより、映像信号の入力から表示まで、一貫したフルデジタル処理での高画質で、『上質な感動画質』を実現可能とし、プラズマ・液晶とも評価が高い(但し液晶のLX600/60シリーズ以降のモデルでは本体操作部が天面に、入力端子及びB-CASカードSDカードスロットが側面にそれぞれ移設されたため不満の声が多い)。なお50/500シリーズ以降はリモコンデザインを大幅に変更し、どの世代にでも使いやすくなったことを最大のセールスポイントとしたことにより、地デジ薄型テレビシェアNo.1の座をより盤石なものとした(詳しくは後述)。

2006年11月には兵庫県尼崎市に尼崎工場が稼動したことで世界最大規模のプラズマパネルの生産能力を誇ることになると同時に大量生産による更なるコストダウンを行うことが可能となった。またプラズマテレビの開発・生産には設備などに多額のコストがかかるため、ソニーなどの同業他社はプラズマディスプレイ事業から撤退してきており、2008年3月現在、プラズマパネルを自社生産する国内のプラズマテレビメーカーはパナソニック・日立の2社のみとなっている。パイオニアは2008年3月にプラズマパネルの自社生産を取りやめると発表した。以後は松下電器からパネルの供給を受ける。朝日新聞2008年3月4日付記事

現在、パナソニックのプラズマテレビの最大機種は2006年7月19日に発表された103v型(TH-103PZ600)で、水平方向1920×垂直方向1080画素のフルHDを実現し、受注生産で600万円で販売。50v型のフルHDは2005年のCEATEC JAPANなどでも展示されていたが、103/65/58/50v型と一気に4機種のフルHDラインナップを揃えた。また、2007年4月にPZ700/PX70シリーズが発売され、PZ700は50v型の他に世界初となるフルHD42v型をラインナップする。キャッチコピーは「ヒューマンビエラ」。

パナソニックの場合、32v型以下の画面サイズは液晶、37v型以上のそれはプラズマと棲み分けを行っているが、2007年秋には37v型のフルHD液晶がラインナップに加わる(後述)。なお、プロジェクションテレビにおいては子会社の日本ビクターと棲み分けを行っている。

液晶テレビでは、IPS液晶パネル開発元の日立製作所が中心となり2005年1月に日立グループ・東芝・パナソニックの3社がテレビ向け液晶パネルの合弁会社である「株式会社IPSアルファテクノロジ」(出資比率:日立ディスプレイ50%、松下・東芝各25%)を立ち上げた。「IPSα液晶パネル」をウリとして、広視野角の液晶テレビにも力を入れており、シャープに続いて、サムスンとの液晶合弁会社(S-LCD)を立ち上げたソニーとも激しいシェア争いを行っている。2008年3月には、液晶テレビにおいてもパネルからテレビまでの一貫生産体制を築くべく、IPSアルファテクノロジ株の東芝保有分を買い取り、松下電器の連結子会社とし、日立ディスプレイからも保有株を買い取ることにしている。また、姫路市播磨臨海工業地帯に第8世代のガラス基板を使用したパネル工場を建設、2010年1月より生産を開始し、2013年度中に32型テレビ換算で年間1500万台の生産能力を持たせる予定である。

2006年イタリア・トリノオリンピックを機に、特に北米ではプラズマテレビが売れ、シェア50%を越えた。2006年年始の世界最大級の家電/ITの祭典「International CES(Consumer Electronics Show)」では、それまで世界最大であったサムスンの102インチを越える世界最大の103インチを発表し、また高画質であることから世界の注目を浴びた。単なる展示だけではなく2006年、北米・欧州などでも商品化を予定しており、日本では受注販売されている。価格は500万円前後。

2006年3月1日発売の15v型ビエラ「TH-15LD60」は民生用地デジ液晶テレビとして当時業界最小級であり、価格も業界最安値であるためパーソナル用として人気が高い(パーソナルサイズの地デジ液晶は現段階でまだ少ないため。なお同年8月3日にシャープが13V型を発売し、最小記録を塗り替えた)。LD60の後継機種として「TH-15LD70」が2007年2月20日に発売されたが、2008年2月に地デジ専用(アナログ放送も視聴不可)の17V型「TH-17LX8」が登場するため同年1月に生産終了し、4:3モデルは消滅した。

このほか2006年秋の新作では、新たに世界最大となる103インチがラインアップされ、2008年には46Vも追加された。103/65/58/50/46/42/37インチと、さまざまな大きさのプラズマテレビの発売が今後も期待される。

2007年春の新作では液晶の「75/70シリーズ」を2月に先行発売したのに続き、4月にはプラズマの「700/70」シリーズが発売された。

2007年秋の新作では、パナソニック初の「37v型フルHD液晶ビエラ”TH-37LZ75”」を発表。「プラズマは37v型以上、液晶は32v型以下」というこれまでの常識を覆すと共に、パナソニック液晶ビエラとしては初めてフルHDタイプの登場となる。これは37vフルHDプラズマテレビの製品化が現段階で困難であることと、大型フルHD液晶テレビ「AQUOS」の販売量を大幅に躍進させているシャープに対抗する為の戦略と思われる。さらに「フルHDヒューマンビエラ」も同時に新作「750/70シリーズ」を発表。前述の37vフルHD液晶ビエラと併せて9月1日に発売された。

「ビエラ」を製造している「松下プラズマディスプレイ株式会社」は遠隔地への製品輸送を主に鉄道コンテナで行っており、2006年5月30日付で社団法人鉄道貨物協会よりエコレールマークの認定を受けている。

発売製品

型番法則

  • 全モデルTH-インチ数+2桁のアルファベット+1~3桁の数字の3~5桁で表される。また、サイドスピーカーモデルは最後に「S/SK」が付く。「K」はブラックモデルの意味である。
    • 1桁目・・・パネル素材を表す。「P」=プラズマ、「L」=液晶
    • 2桁目・・・解像度及び機能を表す。「A」=4:3(デジタルチューナー非搭載)、「B」=4:3(デジタルチューナー非搭載・アナログBSチューナー搭載)、「D」=4:3(デジタルチューナー搭載)、「X」=ハイビジョン、「Z」=フルハイビジョン、
      「R」=DVDレコーダー一体型モデル、「W」=ワイヤレスモデル。
    • 3桁目・・・モデル世代を表す。2005年以降は発売年の下1桁である。(例:2006年モデル=6*/6**、2007年モデル=7*/7**)
    • 4桁目/5桁目・・・クラスを表す。1桁モデルはこの桁に何も付かない。(例:TH-17LX8)1桁=低価格機、2桁=普及機、3桁=高性能機という位置づけ。
      (2桁モデルと3桁モデルではHDMI端子の数、ダブルチューナーの有無、インテリジェントテレビ番組ガイドの有無、アクトビラ・ビデオ対応/非対応等が異なる。)

なお、「T(タウ)」シリーズのハイビジョンブラウン管テレビタウ (テレビ)を参照。

デジタルハイビジョンテレビ

以下に掲げる機種はTH-65DX300・17LX8を除き、全て地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵。なおリモコンはパナソニックだけの特長として、放送切替ボタンが色に点滅することにより(リモコンの数字ボタンを押した時も含めて)今どの種類の放送を見ているかが一目でわかるようになっている。
37v型以上の「プラズマビエラ」にはBS・VU分波器(パナソニック純正、部品コード:K2HZ103Z0005)が付属されているが、32v型以下の「液晶ビエラ」、及び2007年秋モデル(PZ750SK/PZ70/LZ75シリーズ)は別売りとなっている(プラズマビエラ付属タイプと同等品を使う場合はサービスルート扱いとなり、注文してから顧客への配送まで数日~数週間を要する)。
 なお前作(750/700/70/75シリーズ)までは地上波アンテナ端子がアナログ・デジタル別々入力(BSと合わせて3系統)だったが、2008年春モデルより地上波アンテナ端子はアナログ・デジタル混合入力へと改められ、BS・110度CSアンテナ端子と合わせて2系統に集約された。  

プラズマテレビ

パナソニック純正のBS・UV分波器付属(部品コード:K2HZ103Z0005 2007年夏モデルPZ750/70シリーズ、2008年春モデルPX80シリーズは別売・サービスルート扱い)。

初代20シリーズ(2003年)
  • TH-42/37PA20
  • TH-50/42/37PX20※「地デジプラズマビエラ」第1号。
初代ビエラ。次世代テレビ放送である地上デジタル放送に対応することをはじめ、新開発のPEAKSエンジンやTナビ、NEWテレビ番組ガイドなど先進機能を搭載。未来感あふれる「NEWパワーリモコン」も好評で、「『一枚』の知性体」をキャッチフレーズとした大々的な宣伝でアピール。ただし当時50型で100万円前後と非常に高価であった。
2世代300/30シリーズ(2004年)
  • TH-50/42/37PX300
  • TH-65DX300※各種デジタル・アナログチューナーは非搭載の「プラズマディスプレイ」。価格200万円。
当時世界最高の36億2000万色相当の色表現を実現、アテネオリンピック開催などこのころからシェア獲得。また、世界最大の65インチプラズマディスプレイも発売された。
3世代500/50シリーズ(2005年)
  • TH-50/42/37PX50
  • TH-65/50/42/37PX500
新PEAKS搭載、高級機にHDMI搭載など。また廉価版のモデルの追加が更なる普及に貢献した。65インチは各種チューナーも追加され、フルHD搭載と高精細化された。またこのシリーズからは「らくらくリモコン」としてデザインを大幅変更(後述)。また唯一SDカードへのデジタル放送(CPRM)録画に対応している。再生対応機器はPanasonic (PMC)のNTTDoCoMo P902i/P702i/P902iS/P702iD/P703iμ/P704iμとPX500/LX500シリーズのVIERAのみである。
4世代600/60シリーズ(2006年)
  • TH-50/42/37PX60
  • TH-58/50/42/37PX600
新たに58インチをラインアップ。操作を画面と音声でサポートする「ビエラ操作ガイド」機能(PX60シリーズは音声なし・画面によるサポートのみ)や高級機・普及機にビエラリンク対応HDMI端子を2基搭載など。さらに50/500シリーズで好評の「らくらくリモコン」が「新らくらくリモコン」へと進化(後述)。
4.5世代PZ600シリーズ(2006年)
新たに103インチをラインアップ。いずれもフルHD/1,920×1,080ドットのプラズマパネルを採用。新開発の「フルハイビジョンPEAKSパネル」を搭載し、駆動方式やフィルタの改善により暗所コントラストは業界最高という約4,000:1を実現する。また、映像エンジンも16bit演算を行なう「フルハイビジョンPEAKSドライバー」を搭載するなどで、「奥行き感を超え、空気感を表現する」という。ビエラリンク・1080p入力に対応するHDMI端子を増やし、背面に2系統、前面に1系統計3系統装備。フルハイビジョンPEAKSプロセッサーの演算能力を活用し、最大19チャンネル/12時間分の表示が可能な「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」を搭載した。
  • TH-103/65/58/50PZ600(2006年9月1日発売 65v型はスピーカー分離式。103v型はスピーカー別売。受注のみで販売されるTH-58PZ600KというTH-58PZ600のブラックモデルも存在するなど意欲的である。)
    ※103v型は重量が345kgもあるため、通常製品と異なり、設置面(特に床面)が他機種より頑丈でなければならない、そのため受注後は設置及び搬入に問題がないかについて事前に電器店あるいは専門業者が顧客宅を下見することになっている(壁・床の補強工事が必要な場合があり、それらが不可と判断されれば注文は受けられない。量販店・地域電器店問わず輸送・設置費用が別途加算)。また受注生産のため注文から納品まで数ヶ月を要し、電源はエアコンIHクッキングヒーターと同じ200Vを使用する(従来の100Vコンセントのみの場合、200Vコンセントを新設する工事が必要)。
    なおTH-103PZ600の実物展示はパナソニックセンター東京パナソニックセンター大阪のみで行われており、一般の店頭展示(ナショナルショップ家電量販店、ナショナル・パナソニックフェアなど)はされていない(輸送・設置費用が他機種よりかさみ、かつ搬入出経路及び展示スペースの確保が難しいため)。

 但し2007年2月34両日に行われた名古屋地区の「ナショナル・パナソニックフェア”愛・LOVE中部”」の場合、会場は広大な吹上ホールだったためTH-103PZ600が例外的に展示された。さらに同年10月13・14の両日にIBC岩手放送本社ロビースタジオで行われた盛岡地区「ナショナル・パナソニックフェア2007秋」には、岩手県内で初めてTH-103PZ600を積んだイベントカーが出動。正面玄関前に停車して実際に映像・音声を流した。

 その他、TH-103PZ600は近畿地方ではパナソニックセンター大阪のみの展示と上記で記しているが、確認できているところでは梅田のヨドバシカメラ、伊丹市北伊丹にあるミドリ電化、なんばのLABI1ヤマダ電機ではTH-103PZ600の展示を確認している。また2007年度よりこのTH-103PZ600を積んだイベントカーを全国各地に出動させ、地デジの面白さなどを体感して貰う上記のようなミニフェア(ナショナル・パナソニックフェア)を開催する販促活動も進行中。こうしたイベントカー販促による売り上げは漸増傾向にある。

5世代700/70/77シリーズ(2007年)
  • TH-50/42PZ700SK(フルHD・サイドスピーカー)
  • TH-50/42PZ700(フルHD・アンダースピーカー)
  • TH-42/37PX70SK(サイドスピーカー)
  • TH-50/42/37PX70(アンダースピーカー、スイーベルなしの据置スタンド付属)
  • TH-50/42PX77S(サイドスピーカー ナショナルショップのみで取り扱い)
前作600&60シリーズとはリモコンのボタン配置・Gガイドのデザインを一部変更。また世界で初めてフルHDモデルを42v型にまで拡大。さらにHDMI端子を前面にも新設(PZ700SK・700シリーズのみ)。なおこのモデルより2画面付き機種(700シリーズ)の地上アナログチューナーは1系統のみの搭載となり、アナログチャンネル同士の2画面表示はできなくなっている。2007年4月27日発売。
6世代750/75シリーズ(2007年)

2007年9月1日発売。全機種がフルHDモデルである。BS・UV分波器は別売り(パナソニック純正品使用の場合はサービスルート扱い)。

TH-65/58/50/42PZ750SK(サイドスピーカー)
TH-50/42PZ70(アンダースピーカー)
前作700/70シリーズより本体外観の黒色を濃くし、リモコン(新らくらくリモコン・後述)もこれまでのシルバーからブラックに一新させた(750シリーズのみ、70シリーズのリモコンは従来通りシルバー)。HDMI端子を3系統に増設。また、PZ750SKではスピーカーが強化され、音質向上も図っている。さらにリモコン受光部(リモートセンサー)も58v・65v型のみ従来の1箇所から2箇所に増やし、遠くの視聴位置からでも操作しやすくしている。
PZ750シリーズでは自社のテレビドアホン「どこでもドアホン」の子機の映像をVIERAの画面で確認できる機能が追加された。「どこでもドアホン」専用PLCアダプターを介して接続する。
7世代800/85/80シリーズ(2008年)
  • TH-50/42/37PX80(アンダースピーカー)
  • TH-50/46/42PZ80(アンダースピーカー)
  • TH-46/42PZ85(アンダースピーカー)
  • TH-50/46/42PZ800(アンダースピーカー)
PZ800を除きチューナーは1系統のみ搭載だが、外部入力画面を同時に表示出来る「簡易2画面」機能を新設。固定式(スイーベル無し)据置スタンド付属(前作750/700/70シリーズとはデザインを大幅変更)。ファミリーイヤホン機能廃止(通常のイヤホン端子のみ)。PXシリーズは2008年2月15日、PZ80/85シリーズは4月10日、PZ800シリーズは4月20日発売。また、同社初となる46Vが加わった。65V/58Vは前モデルのPZ750SKを継続販売。

液晶テレビ

BS・UV分波器は別売り(プラズマビエラ付属と同等品であるパナソニック純正分波器を使う場合はサービスルート扱い)。

初代20シリーズ(2003年)
  • TH-32/26/22LX20※地デジチューナー搭載液晶ビエラ第1号。
2世代300/30シリーズ(2004年)
  • TH-22LX30
  • TH-32/26LX300
3世代500/50シリーズ(2005年)
  • TH-32/26/23/19LX50
  • TH-32/26LX500
新PEAKS搭載、高級機にHDMI搭載など。リモコンデザインを「らくらくリモコン」として大幅変更(後述)また唯一SDカードへのデジタル放送(CPRM)録画に対応している。再生対応機器はPanasonic(PMC)のNTTDoCoMo P902i/P702i/P902iS/P702iD/P703iμ/P704iμとPX500/LX500シリーズのVIERAのみである。
4世代600/60シリーズ(2006年)
  • TH-32/26/23/20LX60
  • TH-32LX600(2画面機能搭載の最終モデル)
普及機にもHDMI搭載。ビエラリンク搭載など(LX60シリーズはビエラリンクなし)。これ以降のモデルからは前面端子及び背面端子カバー廃止(32v・26v型のみ入力4&ヘッドホン端子とB-CASSDカードスロットを正面から見て右側面へ移設。背面端子はAV・HDMI入出力とアンテナ端子をそれぞれ分割配置)。50/500シリーズで好評の「らくらくリモコン」が「新らくらくリモコン」へと進化。またファミリーイヤホン端子(後述)はLX600にのみ搭載(LX60シリーズ以降のモデルからは通常のイヤホン端子のみ)。
4世代追加機種65シリーズ(2006年)
  • TH-32/26LX65(2006年9月1日発売)
LX600とLX60の間に位置づけられる中級機。デザインはLX60シリーズを踏襲、画質性能はLX600と同じだが、LX600から一部機能を省き差別化を図った。ビエラリンク追加。
5世代75/70シリーズ(2007年)
  • TH-32/26LX75S(サイドスピーカー、倍速駆動モデル)
  • TH-32LX75(アンダースピーカー、倍速駆動モデル)
  • TH-32/26/23/20LX70(アンダースピーカー)
「PEAKS」に「Wスピード」や「WコントラストAI」を搭載。一時廃止された前面端子およびSDカードスロットはサイドスピーカーモデル(LX75Sシリーズ)のみ復活したものの、本体操作ボタンは従来どおり上面にある。2画面機能は非搭載(チューナーは1系統のみ)。このシリーズよりビエラリンクは23v型以下の機種にも追加された(TH-15LD70の場合、小型地デジ液晶TVとしては初のビエラリンク搭載)。但し2画面搭載のモデルは前作のLX600が最後となり、以後2007年春以降発売の液晶ビエラは全てチューナーが1系統のみとなる。(3桁モデルの廃止)2007年2月20日発売。
5世代追加機種LZ75シリーズ(2007年)
  • TH-37LZ75(アンダースピーカー)
パナソニック初の37vフルHD液晶ビエラ。外観・デザインは前作32v型以下(LX70)と同じ。固定式(スイーベル無し)据置スタンド付属。2007年9月1日発売。
6世代85/80/8シリーズ(2008年)
  • TH-37/32LZ85(アンダースピーカー、倍速駆動モデル)
  • TH-37/32LZ80(アンダースピーカー)
  • TH-32/26/20LX80(アンダースピーカー)
  • TH-17LX8(アンダースピーカー)
VIERAのハイビジョン受信可能なモデルとしては最小となる17V型及びフルHD対応では同社最小の32V型が加わり、23V型が廃止された。17V型はLX8という別系統となり、地デジチューナーのみの搭載となっている(BS・110度CSデジタルチューナーばかりでなく、地上アナログチューナーも外されている)ので注意が必要。また本シリーズより据置スタンド(固定式)のデザインは前作までより大幅変更されている。2008年2月~4月発売。

小型液晶テレビ

※TH-15LD60・LD70以外は全てアナログチューナーのみ内蔵。2011年以降は地デジ単体チューナーの接続が別途必要。

  • TH-22LR30DVDレコーダー一体型)※生産終了
  • TH-20/17LB15生産終了
  • TH-20/17LB10生産終了
  • TH-20LW30(ワイヤレス)※生産終了
  • TH-20LB30生産終了
  • TH-20LB5生産終了
  • TH-20LB3生産終了
  • TH-20LA50生産終了
  • TH-20LA20生産終了
  • TH-15LD60生産終了
    民生用デジタルチューナー内蔵液晶テレビとして業界・世界最小。価格が10万円を切っているのでパーソナル用として人気が高い。ただし解像度が640×480で、4:3のためハイビジョン放送の画質にはならず、視聴時は上下に黒帯が入る。リモコンは50/500シリーズと同タイプの「らくらくリモコン」。ビエラリンク・ビエラ操作ガイドいずれもなし。
  • TH-15LD70生産終了
  • TH-15LA50生産終了
  • TH-14LB2生産終了

据置スタンドについて

 据置スタンドは機種により別売と付属、固定式とスイーベル(首振り)機構付きのそれぞれ二通りある(プラズマビエラの高級機種は全て据置スタンド別売)。
 プラズマビエラ42v・37v型については、別売の首振り(スイーベル)機構付据置スタンドとの組み合わせにより、設置後でも左右各20度まで向きを変えられる。但し50v型以上の全機種、2007春モデルPX70シリーズ、2008年春モデルPX80シリーズに付属の据置スタンドは完全固定式なので向きは変えられない(スイーベル機構を搭載したパナソニック純正別売据置スタンドとの組み合わせも不可)。
 なお2008年春モデルからは、これまで最大42v型までしか搭載されていなかった据置スタンドのスイーベル機構を初めて46v・50v型にも追加。全機種据置スタンド付属だがスイーベル範囲は前作(750シリーズまで)より狭められ、46v・50v型は左右各10度、42v型以下は左右各15度までとなっている(液晶ビエラはLX75S/75シリーズ以降のモデルより回転範囲が従来の左右各20度から15度までに狭まる)。また付属スタンドと本体が一緒に回転する方式に変わった為、別売り汎用据置スタンドやキャスター付き専用台との組み合わせはパナソニック純正であっても出来なくなっている(前作750シリーズまでは専用台・固定式据置スタンド、スイーベル付きスタンドの3択だった)。

系列店のみで取り扱うモデル

「ビエラ」・「ディーガ」をはじめとするパナソニック製デジタル家電総売上高のうち、約60%は系列小売店(ナショナルショップ)経由である。理由は、素人に難しい設置・接続・初期設定作業や操作方法の説明などといった「街の電器屋さん」ならではのきめ細かいサービスが、特にデジタル家電の扱いに不慣れな高齢者層から圧倒的な支持を得ているためである。さらに全国のナショナルショップ各店では(家族構成等に応じた)各顧客宅を訪問しての「無料お試しキャンペーン」や「地デジ環境点検」など、来るべきアナログ放送終了に備えて様々な活動を展開している。こうした系列小売店の積極的な努力による「ビエラ&ディーガ効果」により、FF式石油温風機事故で業績低下が危ぶまれていた松下は2005年度決算で業績を大幅に好転させた。
 こうした系列店の業績を称賛する証しとして、「ビエラ」2007年春モデル発表時に(主に「SPS=スーパープロショップ」認定の)ナショナルショップのみで取り扱う普及モデル(デジタル・アナログチューナー1系統のみ)を初めて発売。その第1号が「プラズマビエラPX77Sシリーズ(50v・42v型)」である。

さらに2008年春モデルにおいては、プラズマビエラが前述PX77Sシリーズの後継機種「PX88」を発売の他、初めて液晶ビエラとフルHDプラズマビエラにもSPS認定系列店のみで取り扱うモデル「LX/PZ88」が加わった(46v・42v・37v・32v型)。いずれも「(ビエラリンク対応)新らくらくリモコン」に加え、(高齢者等デジタル家電の扱いに不慣れな人でも使いやすい)大きなボタンの「かんたんリモコン」も付属している(汎用リモコンであるRP-RM102と同一デザインだがボタン配置・機能は一部異なる。本体のデザイン・機能はPX/PZ/LX80シリーズに同じ)。
 据置スタンドはPX77Sシリーズが固定式、左右各20度まで回転するスイーベルスタンド、キャスター付き専用台の何れか一方を選択。PX/LX88シリーズは付属の固定式スタンドとの組み合わせのみ。PZ88シリーズは46v型は左右各10度、42v型は左右各15度まで各々付属スタンドごと回転する(別売り据置スタンドとの組み合わせはパナソニック純正品であっても不可)。
 なお本モデルのファミリーイヤホン機能はPX77Sシリーズのみにしか採用されず、2008年春モデルは(スピーカーの音が消える)通常のイヤホン端子のみである。また本モデルはビエラ公式サイト、量販店用ビエラカタログ、ビエラ新製品資料カタログ、松下セールスマンカタログには掲載されず、(ナショナルショップ各店に置かれている)系列店用ビエラカタログ・特選品カタログ・(ナショナル・パナソニックフェア用)各種チラシのみに掲載されている。

業務用プラズマ・液晶ディスプレイ

チューナー類を備えない業務用モデルもラインアップしている。品番末尾のKはブラック、Sはシルバーで、シルバーは受注生産品。プラズマディスプレイはパネルから出る赤外線がワイヤレスマイクなどの赤外線使用機器に干渉するため通信障害が発生するが、品番に「R」が入っているモデルは赤外線を抑えるガラスを採用し、影響を最小限にとどめている。ファンクションスロット方式を採用しており、必要に応じて拡張ボードを差し込む形になる。ボードタイプの地上アナログチューナーもあるが、フルハイビジョンモデルには使用できないようになっている。

なおこの製品は多くの鉄道駅や各種店舗などが情報掲示やプレゼンテーション用として幅広く採用している。

フルハイビジョンプラズマディスプレイ

  • TH-103PF10K
  • TH-65PF10KR
  • TH-50PF10KR
  • TH-103PF9K(2007年12月生産終了)
  • TH-65PF9RK(2007年12月生産終了)
  • TH-50PF9K(2007年12月生産終了)

103V型の購入に関する注意事項には「表示させるコンテンツはハイビジョン相当以上を推奨」が追加されている。

2007年9月には103V・65V型が日立製作所にOEM供給されている。

ハイビジョンプラズマディスプレイ

  • TH-58PH10KR
  • TH-50PH10KR/SR
  • TH-42PH10KR/SR
  • TH-37PH10KR/SR
  • TH-50PH9RK/S(2007年5月生産終了)
  • TH-42PH9RK/S(2007年5月生産終了)
  • TH-37PH9K/S(2007年5月生産終了)

プログレッシブワイドプラズマディスプレイ

以下のモデルは852×480画素で、ハイビジョンの画素数(垂直画素数が650以上)を満たしていない。

  • TH-42PS10K/S
  • TH-42PS9K/S(2007年5月生産終了)
  • TH-42PS9RK/S(2007年5月生産終了)

液晶ディスプレイ

  • TH-32LHD7K/S(2007年3月生産終了)

VIERAケータイ

詳細はVIERAケータイを参照


単体地デジチューナー

  • TU-MHD500 - i.LINK端子(TS出力対応)2系統搭載。もともとは同社製ハードディスクレコーダー、D-VHSデッキ接続用だが、TS入出力対応のi.LINK端子を搭載した同社製DVDレコーダー・BDレコーダー(DIGA)に接続しても物理的に可能である。
  • TU-MHD600 - 500との相違点はCATVパススルー対応であることと、D-VHSデッキ接続用のi.LINK端子(TS出力対応)の撤去、D端子がD4→D3に落とされている点である。

※リモコンのデザインは初期のビエラ各シリーズと同じで、「らくらくリモコン」ではない。筐体はCATVセットトップボックスも共用している。

地デジチューナーが発売される前にはTU-BHD100(BSデジタルのみ)、TU-BHD250(BS・110度CS)、TU-BHD300(BS・110度CS)といったデジタルチューナーも発売していた。いずれもi.LINK端子(TS出力対応)が2系統搭載している。

「らくらくリモコン」「新らくらくリモコン」について

「らくらくリモコン」はビエラ500/50シリーズ以降(地デジブラウン管TVはD65シリーズのみ)に採用された新デザインのリモコン。ボタンサイズを従来モデルの約1.5倍に大型化し、外観は手になじむラウンドフォルム。どの世代にも使いやすいユニバーサルデザインとなっている。

また後継のビエラLX&PX600/60シリーズ以降のモデルからはビエラリンクに対応した「新らくらくリモコン」へと進化(TH-15LD60は除く)。前作の500/50シリーズとはボタン配置や操作メニュー内容が一部変更され、蓋内には松下製DIGAの基本操作ボタンを、さらに操作方法を映像と音声でわかりやすく説明する「ビエラ操作ガイド」をそれぞれ新設(LX60シリーズはビエラリンクなし。またPX/LX60・65、LX/LD70シリーズの場合、操作ガイドは画面によるサポートのみ)。
 さらに2007春モデル(液晶LX75S/75/70,LD70、プラズマPZ700/70SK 700/70の各シリーズ)からもボタン配置を一部変更した他、色ボタンの配色・デザインを従来モデルより見やすくした「カラーユニバーサルデザイン」を採用した。
 なお2007年秋モデルからは当リモコンの本体色をこれまでのシルバーから黒へと一新させている(750/800/85シリーズのみ)。さらに2008年春モデル(800/80/85/8シリーズ)もボタン配置を前作より一部変更している(十字キーの三角部分に突起を追加)。

このタイプは日立リビングサプライ製(松下OEM)地デジ液晶テレビにも採用されている。

なお「らくらくリモコン」・「新らくらくリモコン」はいずれも本体への信号送信部を従来の1箇所から2箇所へと増やし、リモコンを斜めや縦に持った状態でも操作可能。

 また基本機能のみに限定したパナソニック純正の汎用リモコンも2機種発売(パナソニック専用のTY-RM200と他社製機種も操作可能なRP-RM102)。ビエラ付属の「新らくらくリモコン」と同一デザインで使いやすさを追求、ボタンサイズを従来モデルより大型化して押しやすくしている(RP-RM102についてはビエラ付属リモコン同様「光る放送切替ボタン」を搭載しているが、設定メーカー・機種により動作しない場合有り)。

※この「新らくらくリモコン」では従来モデルの松下テレビ(ビエラ以外のアナログチューナーのみ搭載した機種)も操作できる(但し一部動作しないボタン有り)。但し'92年以前製造の機種については動作しない場合有り。

ビエラ操作ガイドについて

「ビエラ操作ガイド」は、600/60シリーズ以降に採用された「画面で見る取扱説明書(マニュアル)」のこと。従来の紙の説明書だけではわからない事柄や使用していて操作方法がわからなくなった時、リモコンの「?」ボタンを押すと「ビエラ操作ガイド」画面に切り替わり、操作方法をわかりやすく説明してくれる。PX・PZ・LX600・LX75S・LX75シリーズ(高級モデル)は音声ガイド付き(音を出さないようにすることも可)だが、PX&LX60、LX65、LX70、LD70シリーズ(普及モデル)は音声ガイド非搭載で、画面によるサポートのみである。

なおビエラ操作ガイド搭載機種においては紙の説明書(TV編)の表記内容が(ガイド非搭載の)従来モデルより簡素化されており、紙の説明書に書かれていない事柄はビエラ操作ガイドを参照するよう促されている。

ファミリーイヤホン機能について

パナソニック製の高級テレビには通常のイヤホンヘッドホン端子に加え、イヤホン・ヘッドホンを差し込んでもスピーカーの音が消えず、2画面機能を備えた機種では左端子から左画面が、右端子からは右画面の音声がそれぞれ別々に出力される「ファミリーイヤホン機能」が装備されている(2画面機能付機種は左端子ステレオ・右端子モノラル。2画面なしの機種は左右ともステレオ)。

但し「ビエラ」の液晶LX60シリーズ・LD60以降のモデルからはスピーカーの音が消えないファミリーイヤホン機能が廃止され、従来同様(スピーカーの音が消える)通常のイヤホン端子のみに戻されている(液晶ビエラのファミリーイヤホン機能は高級機がLX600、普及期はLX50シリーズがそれぞれ最後)。またプラズマビエラについても2008年春モデルの「PX80シリーズ」よりファミリーイヤホン機能が廃止され(スピーカーの音が消える)「通常のイヤホン端子のみ」となっている(PZ750/700SK及びPX70/70SKシリーズがファミリーイヤホン搭載の最終モデル)。
 なお2008年春モデルのうちデジタルチューナー2系統搭載機種(PZ800シリーズ)は従来通りファミリーイヤホン機能を搭載(地上アナログチューナーは1系統のみ)。逆にデジタルチューナーが1系統のみの機種(簡易2画面モデル)は(スピーカーの音が消える)通常のイヤホン端子のみである。


機種による付属品数の違い

 これまではIrシステムケーブル、F型接栓(4C・5C型同軸ケーブル用)、BS・UV分波器、モジュラー分配器、電話線、アンテナプラグが全て付属されていた。しかしコスト削減の観点からモデルチェンジと共に付属品数は徐々に減らされた。
 現在2008年春モデルの付属品はリモコン用単3マンガン電池(お試し用)、B-CASカード、ケーブル固定用クランパー、転倒防止部品、電源コードのみ。(前作700シリーズまでの付属品だった)Irシステムケーブル、F型接栓、電話線、モジュラー分配器、アンテナプラグ、BS・UV分波器は別売りである。また電源プラグも750/70/77シリーズより(これまでのアース付き3芯式ではなく)2芯式に戻されている。

アナログチューナー単体モデル生産終了について

アナログから地上デジタル放送への移行加速を図る観点から、地上・BS各アナログチューナーのみを搭載した従来型モデルの生産完全終了を2006年に発表した(ブラウン管は完全撤退。液晶は地デジ対応モデルのみの生産に移行。なお地デジチューナーは全てステレオタイプなので、モノラルテレビの生産は全て終了)。そして2007年8月をもってアナログチューナーのみ搭載のテレビは生産を終了した。さらにビデオデッキDVDレコーダーについてもアナログチューナーのみ搭載のモデルは2007年4月に生産を完全終了し、地デジ対応モデルのみの生産に移行した。

アナログブラウン管テレビ最終モデルについてはタウ (テレビ)を、ビデオデッキおよびDVDレコーダーのアナログ最終モデルはDIGAを、それぞれ参照。

CM曲

  • サラ・ブライトマン「Dans La Nuit(夜の踊り)」(2003年)
  • サラ・ブライトマン「Time To Say Goodbye(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」(2004年)
  • エンヤ「Sumiregusa(菫草)」(2004年~2005年)
  • エンヤ「Amarantine(アマランタイン)」(2005年~2006年)
  • オリジナル曲(作曲:千住明)(2006年~2007年)
  • イル・ディーヴォ「Somewhere(サムホエア)」(2007年・LX75/70シリーズ)
  • ケルティック・ウーマンYou Raise Me Up(ユー・レイズ・ミー・アップ)」(2007年・PZ700/PZ750SKシリーズ) - VIERAケータイのP905iに着信メロディがプリインストールされている。
  • サラ・ブライトマン「ランニング(ジュピター~栄光の輝き)」(2008年)

2004年から現在まで、イメージキャラクターとして小雪を起用している。また、PZ750SKシリーズからは綾瀬はるかもCMに登場している。

ちなみに、「VIERA」のロシア版CMでは北野武をイメージキャラクターとして起用している。

ブランドの変遷

パナソニック(ナショナル)のテレビブランドの変遷は以下である。

嵯峨(さが)

1965年の発売。同社ではそれ以前から、可変容量ダイオード(バラクタ・ダイオード)をチューナー部に採用した白黒テレビを「人工頭脳テレビ」「黄金シリーズ」として販売しており、そのなかの1ブランドとして登場した。

「和」を感じさせるネーミングやロゴとは裏腹に、ウォールナット材を生かした重厚なデザインは北欧家具のようなモダンさを目指したもので、1965年度のグッドデザイン賞を受賞した。「嵯峨」は白黒テレビにも関わらず19型(TC-96G)で72500円と、現代では約70万円ほどに相当するとても高価なものだったが、発売以降5年間で130万台を売るロングセラーとなる。

「嵯峨」をきっかけに、「歓」(シャープ)「王座」(東芝)「薔薇」(三洋電機)「高雄」(三菱電機)といった、日本調のネーミングや木目をあしらった豪華さを特徴とする「家具調テレビ」ブームが勃発した。

パナカラー(PanaColor)

1968年の発売。同社ではカラーテレビの発売は早かったが、ブランド名を使用し大々的にアピールされるようになったのはこの年からである。 初代パナカラーは「嵯峨」のイメージを引き継ぐ重厚なデザインを採用し、映像のカラー調節機能として「マジックライン」が搭載され、それをPRするために「マジックおじさん」というキャラクターが作られた。

1970年頃に入りカラーテレビが一般化すると、「パナカラー」は同社製カラーテレビ全般の総合名称として使用されるようになり、カタログの最初に記載されるのみとなった。また、そこから派生ブランドも登場している。

クイントリックス

1974年の発売。それ以前はブラウン管の技術方式である「エバートロン」をカラーテレビのブランド名としても使用していた。 こちらもブラウン管の技術方式の名称ではあったが、坊屋三郎が外人との掛け合いで「クイントリックス」を連呼し、「あんた外人だろ?英語でやってごらんよ」という台詞を発するCMが話題となったことで、「クイントリックス」という商品名を幅広い世代に認知させることに成功し大ヒットとなる。それ以降は、「Woody(ウッディ)」「(かがやき)」「ヒーロー」「(さきがけ)」「(いろどり)」の順で派生ブランドが登場している。

1977年には、コミカル路線CMの第2弾として千昌夫ジョン・シェパード夫妻(当時)を起用し、「イワテケーン」の台詞が流行語となった。また、「輝」のCMには三遊亭圓楽が出演していた。
「ヒーロー」からは音声多重放送に対応し、FMラジオ受信機能までも搭載した「魁」のCMには阿久悠秋山庄太郎が出演しており、後継ブランドとなった「彩」のCMには滝田栄が出演していた。
1981年暮れからは、派生シリーズとして、ビデオ入力端子を標準装備した(音声多重機能は後付け)スリムタイプの家具調テレビ「クリスタルウッディ」シリーズが加わった。

また、「クイントリックス」は海外でも「Quintrix」の名で販売されていた。

α(アルファ)

1981年の発売。ソニートリニトロンカラーモニター「プロフィール」によく似た、シンプルなモニター風のデザインや、システムアップのしやすさなどを特徴とした「コンポーネントα」として発売され、CMには滝田栄が出演していた。同時期には、家具調AVテレビとして「彩」も併売されていた。その後、1982年発売の「αデジタル」からは、その当時「ニューメディア」と呼ばれたキャプテンシステムMSXパソコンと接続できるRGB端子を搭載するようになり、1983年から後継モデルの「α2000」(1984年発売)まで、イメージキャラクターに沢田研二を起用していた。

1984年にはカラーモニター「αTUBE(アルファチューブ)」(TH28-DM03)が発売された。レイアウトフリーを実現し、そのままで床に置くことを可能とした斬新な曲線デザインが特徴で、1985年のグッドデザイン大賞を受賞している。

この前後の時期から、テレビ受像機のデザインの変化(家具調デザイン→モニター風デザイン)に伴い省スペース化が実現したことや、レンタルビデオなどの登場で拍車がかかったAVブームに呼応するように、大画面テレビが登場し始める。当時のカタログでも、テクニクスブランドの音響機器ビデオデッキ『Hi-Fiマックロード』などと、大画面テレビを組み合わせたAVシステム(現在で言うホームシアター)へと発展できるような提案がされていた。

1986年には初めてサラウンドスピーカーを装備した「αサラウンド」が、1987年には新開発「フラットARTブラウン管」や「ツインターボスピーカー」を搭載した「αArt(アルファアート)」が登場した。イメージキャラクターには渡辺謙が起用され、CMでは「新しい。美しい。大きい。」「AVテレビは、でっかくありたい。」と謳っていた。

なおこの「αArt」が、「National」ブランドで発売されるテレビとしては最後のものになった。

PANACOLOR X(パナカラーイクス)

1988年の発売。この年からAV機器にも「Panasonic」ブランドが導入され、同ブランドで発売された最初のテレビとなったが、1989年までは「PANACOLOR X」をパナソニックブランドで、同サイズの「αArt」を従来通りナショナルブランドで併売していた。

26型~33型までをラインナップに据え、翌年に本放送を開始する衛星放送チューナー(27型以上の一部機種には文字放送チューナーも搭載された)と、スピーカーをテレビ本体に内蔵することで、キャビネット部と一体化させたデザインやスリムな開口部を持ち、高音質・重低音再生を特徴とする「ドームスピーカー」を初めて搭載した。

当初のCMには、AV機器全般のイメージキャラクターを務めていたジョージ・ルーカスが出演したり、ソウルオリンピックの開催に合わせた広告展開がされ、CM曲としてモーツァルト交響曲第41番『ジュピター』」(第1楽章)が使用された。その後、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の映像がCMに登場していた時期もあった。また1989年に山形県の民放テレビ局であるテレビユー山形が開局した当初、「PANACOLOR X」のCMが「開局記念バージョン」となって放送された事がある。

1989年以降は「ハイグレードAV」「重低音テレビ」と謳い、「スーパードームスピーカー」やドルビーサラウンドシステム、新開発の「NEWファインARTブラウン管」を搭載したXA1シリーズ(XA1シリーズのみに37型が存在した)、デザインをよりシンプルなものへと変更し、操作系を一体化したスライドパネルを装備するX1/XS1/XV1シリーズ、キャビネット部を木目調とした「ARBRE(アルブル)」(TH-33/29XF1)が登場している。また「PANACOLOR X」を上回る大画面テレビとして、当時最大の43型ブラウン管を搭載した「VIP43」も存在した。

ライバル機種は「プロフィール・スター」「ドラマゾーン」(ソニー)「バズーカ」(東芝)など。いずれもドルビーサラウンドシステムや、独自方式の高音質スピーカーを搭載していた。また「PANACOLOR X」の登場により、他社もスピーカー内蔵型が主流となった。

なお「PANACOLOR X」は「パナカラー」ブランドを冠した最後のテレビで、これを最後にブランド名としては消滅したが、以降数年に渡ってカタログにのみ「パナカラー」の表記が残っていた。

画王(がおう)

1990年10月の発売。発売当初のキャッチコピーは「画王生誕」。

「PANACOLOR X」の後継ながら、同社のカラーテレビ事業30周年の節目にふさわしく、全く新しいコンセプトで発売された。ブラウン管を平面に近づけた「スーパーフラット&ブラックマスク」、従来のドームスピーカーよりも容積をコンパクト化しながらも、低音域を従来以上に再生する「重トーンドームスピーカー」(29型・33型に採用)、明るさを自動調整する「カメレオンAI」などからなる新技術を多く導入した。スピーカー開口部を特殊シートで覆うことで、スピーカーを意識させないシンプルなデザインは「画王」シリーズのアイデンティティとして受け継がれた。

さらに、当時家電業界ではタブーとされていた漢字2文字に濁点を入れたネーミングも特徴だった。津川雅彦が「画王国」の王に扮し「テレビじゃ画王じゃ!」と叫ぶテレビCMは話題を集め、そのネーミングと共に強いインパクトを与えた。
このCMは、「特定企業の製品が王を自称する、画王というネーミングは、そのイメージから公正な競争を阻害する」というクレームが同業者から寄せられ、新聞でも取り扱われたが、結局は、CMをマイナーチェンジすることで決着した(前述の「テレビじゃ~」というコールがなくなった)。 CMには他に西岡千恵子鈴木保奈美トウカイテイオーも出演し、大画面テレビの楽しさをアピールした。西岡千恵子などが歌うCMソング(「画王の国からポイポイポイ」など)はCD化されている。

バブル景気や宣伝効果に乗り、発売後年末までに20万台、1年で約100万台を売り上げ、「クイントリックス」以来の大ヒットとなった。多機能や高画質・高音質を盛り込みながら、比較的手の届きやすい価格(29型で20万円を切る)を実現していたこともヒットにつながり、1989年に発売された「バズーカ」(東芝)と合わせ、大画面テレビ市場を二分する存在となる。他のライバル機種としては「キララバッソ」(ソニー)や「帝王」(三洋電機)などが挙げられる。

バリエーションとしては、43型のプロジェクションテレビ画王43」や、「PANACOLOR X」に設定された「ARBRE(アルブル)」と同様にキャビネット部を木目調としたモデルも存在した。その他には、25型・29型・33型といった大型のテレビデオが「画王」のブランド名称で販売されたり(小型モデルは「2SHOT(ツーショット)」の名称だった)、画面サイズが16:9の「ワイド画王」も後年に登場している。なお、ビデオデッキは「録画王」「ビデオ画王」の名称で販売されていた。

1991年には、初のアナログハイビジョンMUSE方式)テレビ「TH-36HD1」が発売される。デジタルハイビジョンテレビの低価格化が進んだ現在からは考えられないことだが、36型で450万円と非常に高価であった。

ヨコヅナ

1994年の発売。「ワイド画王」の後継に当たる。「ヨコヅナ」から、現在主流となっている16:9のワイドテレビに独立したブランド名称が与えられた。通常の「ヨコヅナ」と「ハイビジョンヨコヅナ」ではデザインに差別化がなされ、後者はより高級感のあるデザインとなっていた。中央部を曲線的なアーク状にすることにより専用台と一体化させたデザインも特徴で、従来「画王」として販売されていた大型の4:3テレビなどにも採用された。

なお、一時期はビデオデッキでもこの名称が使われていた。

美来(みらい)

1997年の発売。ソニーがFDトリニトロン管を採用したフラットテレビ「WEGA(ベガ)」を発売したことに対抗し、ほぼ同時期に市場に投入される。従来のブラウン管をより平面に近づけた「ナチュラルフラットハイビジョン管」や新開発の高画質回路を搭載して「WEGA」に対抗したが、「ヨコヅナ」と比べて販売上かなりの苦戦を強いられることとなった。そのため、「美来」から少し遅れて登場した「ピュアフラット」(TH-36/32FH1)というブランドで、平面ブラウン管を搭載したハイビジョンテレビを併売していた。これはその後登場する「T(タウ)」のプロトタイプと位置付けられ、デザインもほぼ同じだったため、大々的な広告戦略は行われずにひっそりと販売されていた。

なお、「WEGA」の登場以前から平面ブラウン管を搭載したテレビの開発に関しては「画王」や、1993年の「カラーフラットビジョン」(TH-14F1)で先行しており、これが翌年の「T(タウ)」の開発へと繋がっている。

1998年に掲載された「美来」の新聞広告「ハイビジョンが、にじんだ日。」は、同年の日本新聞協会が選定した新聞広告賞の広告主企画部門を受賞している。

T(タウ)

1998年9月の発売。同社初のフラットテレビとして登場した。発売当初のキャッチコピーは「タウが、来た。」「フラットの頂点へ」。

歪みが少なく見やすい映像が特徴の「T(タウ)フラットハイビジョン管」、「デジタルスーパープログレッシブ」「デジタルシネマリアリティ」「デジタルゴーストリダクション」から構成される、デジタル処理をフルに生かした高画質を最大の特徴とし、他にも従来のドームスピーカーに代わる「ストレートホーン5スピーカー」、当時世界初の機能だった電子番組ガイド(EPG)などを搭載し、また省スペース性を徹底した斬新なデザインなどで先進性をアピールした。「T(タウ)」は大ヒットとなり、フラットテレビとして「WEGA」と肩を並べる地位を確立した。また、ブラウン管モデルとほぼ同時期に「プラズマT(タウ)」が登場している。

1年後の1999年9月には、画像処理機能やスピーカーを強化した10機種が発売され、その中の上位機種であったTH-36/32FP20が同年のグッドデザイン賞を受賞している。スピーカーを下面に配置したスタイリッシュなデザインや、新たに「ギガクオリティープログレッシブ」を採用したことにより、従来からの高画質・高音質機能をさらに充実させた点が特徴だった。キャッチコピーは「10億ポイントデジタル高画質」「デジタルの頂点へ」。

2000年のD10シリーズから、BSデジタル放送チューナーを内蔵した「デジタルT(タウ)」が登場し、2001年のD20シリーズからは110度CSデジタル放送にも対応するようになる。ソルトレイクシティーオリンピックの前後には、CMに浜崎あゆみを起用していた。ブラウン管に「オール・フォーカス・チューブ」を採用した2002年のD30シリーズでは「ビューティー・タウ」と謳い、CM曲にはフェイス・ヒル「Cry」が使用され、本人も出演している。


そして、2003年に地上デジタル放送が開始されると「デジタルタウ」は3波フル対応となり、3波チューナー搭載のD60シリーズは同社のブラウン管テレビ史上最高画質を誇り、これをもってハイビジョンブラウン管テレビが生産終了したことから最後の名機と評されている。

同じく2003年にはブラウン管事業を東芝と統合し、松下東芝映像ディスプレイ株式会社を設立した(出資比率は松下64.5%、東芝35.5%)。しかし国内でのブラウン管事業は2006年限りで撤退、2007年3月30日に東芝の持分を松下電器に売却し、社名もMT映像ディスプレイ株式会社に変更し、海外市場に特化することとなった。

松下電器が行っていたテレビを使ったインターネットサービス「T navi」(2007年1月31日アクトビラに発展解消する形で終了)のネーミングはタウに由来している。

「T(タウ)」のブランド名は、ブラウン管テレビでは最後まで使用されていたが、2007年8月に生産終了したため消滅した。

VIERA

プラズマテレビ・液晶テレビは、2003年まで「プラズマタウ」「液晶タウ」として発売されていたが、2003年9月に「VIERA」が発売されると本格的に松下製の薄型テレビに力が入るようになった。

備考

パナソニックブランドの国内展開が始まる以前、1960年代後半から70年代初頭にかけて生産されていたトランジスタ(白黒)テレビ「パナパナ」などが、当時のトランジスタラジオと同様に「NATIONAL PANASONIC」の名称を使用していたことがある。

また1986年頃まで、カラーテレビの型番は現在のような「TH-(型数・シリーズ名)」ではなく、「TH(型数)-(シリーズ名)」となっていた。

松下電器ではカラーテレビと白黒テレビで部署が異なっていた。カラーテレビはテレビ事業部(大阪府茨木市、なお14型以下は白黒も含め栃木県宇都宮市の分工場で生産)、白黒テレビは藤沢テレビ事業部(神奈川県藤沢市、のちコンピュータディスプレイに事業変更)だった。藤沢テレビ事業部では1.5型という世界最小のブラウン管テレビを生み出している。松下プラズマディスプレイの本社はかつての松下電器テレビ事業部の場所である。

なお現在「ビエラ」の取扱説明書に書かれている製造部門名は「映像・ディスプレイディバイス事業グループ」、住所は「大阪府門真市571-8504)」となっている。

競争他社製品

23v型以下の日立リビングサプライ扱いのものは松下電器のOEMである(ブラウン管は三菱電機OEM)。これはWoooを名乗っていない(デザイン・外観・機能は松下ビエラと全く同じ)。

関連項目

外部リンク


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴
Text is available under GNU Free Documentation License.
GNU Free Documentation License 1.2 Powered by MediaWiki