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ABARA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ABARA』(アバラ)は弐瓶勉によりウルトラジャンプ集英社)に連載された漫画作品である。

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注意以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。


目次

世界観

その塊はあまりにも古くからそこに存在したために殆どの人々が地形の一部だと信じていた

人工物なのか自然物なのかもわからない巨大なのある世界。そこに突如現れた、ヒトを食らう白い異形。

養殖場従業員、駆動電次は黒奇居子に変身して怪物に立ち向かう。

登場人物

駆動電次(くどう でんじ)
本作の主人公の青年。かつては検眼寮に所属しており、タドホミらとも親しかった。自身が黒奇居子にされたことを知り検眼寮と袂をわかつ。その際に多数の職員を殺害している。伊東という偽名を用いて主油養殖に身を隠している。黒奇居子化すると背中から数十本程度の紐状の物体が飛び出るので、これで那由多との見分けがつく。戦闘力はかなり高いらしく、白奇居子を度々圧倒する。
阿由多(あゆた)
車いすに乗った少女。駆動らと同時期に黒奇居子を移植されるが、直接戦闘を行う様子はない。彼女と那由多(妹:黒奇居子)は「同調」しており、戦闘時の指示は一種のテレパシーで伝えられる。物語の中盤において、那由多の負傷に「同調」してしまい意識不明の重体に陥る。
奇居子を移植された時点で、記憶や知能に幾許かの欠損が生じた模様である。かつては駆動とも面識があった。
最終的には示現体連鎖の一環で白奇居子化してしまい、駆動電次によって倒され、妹である那由多によって止めを刺された。
那由多(なゆた)
阿由多の妹。検眼寮の擁する黒奇居子であり、「0078」と刻印されている。厳重に封印されていたが、駆動を捕獲するためにそれを解かれた。通常は阿由多と同調することにより行動をコントロールされているが、かならずしもうまくいくとは限らない模様である。安全装置として頸椎剥離装置が埋め込まれている。黒奇居子になる過程で知能や情緒が大幅に失われており、人間を殺すことに対して一切の躊躇が無い。黒奇居子化すると後頭部から三本の紐状の物体が飛び出るので、駆動電次との見分けがつく。戦闘力は駆動電次と同等かそれ以上と思われ、捕獲時には駆動電次を一瞬の内に戦闘不能にしている。
タドホミ
かつて駆動と親しかった検眼使。権眼寮最高責任者の娘でもある。一見穏やかな印象を受けるが、目的のためには自らが実力を行使することも厭わない。
検眼寮を脱走した駆動の潜伏先を知りながらそれを上層部に報告しなかった。また、示顕体出現においては独断で駆動に接触、その駆除を依頼した。これらの行動を問題視され組織内における権限を剥奪された。さらには「検罰」と称して左腕を切断されてしまう。
先島
刑兵部省の捜査官。典型的な熱血漢である。
第四紀連社員
600年前に滅びた第四紀連の社員の生き残り達。もはや肉体は残っておらず、ロボットの様な機械にその精神を宿している。作中では三人(?)登場しており、それぞれ骸骨カプセルの外観をしている。

用語解説

奇居子がうな
「第四紀連の時代によく現れた人の眼に写らない正体不明の生物。人を喰べて大きくなり、最終的には恒差廟を喰べる。かつては、その模造品に退治された。」(「異相の書」による)
検眼寮においては「人類の領域を侵犯し、破壊にふける化け物」と教えられている。
「胞」(えな)と呼ばれる外骨格様の装甲に身を包み、その大きさや、形状は様々である。何らかの要因によって人間が変態することによっても出現する。黒奇居子と対比して、白奇居子とも呼ばれる。また、示現体とも呼ばれることがある。
春の季語である「寄居虫(ごうな:ヤドカリの意)」の古名「がうな」がモチーフではないかと推察される。
黒奇居子
検眼寮の示現体に対する最終兵器。「聖遺物」として封印されていたが、その詳細は内部にも知らされていなかった。
その実態は第四紀連がかつて白奇居子をもとにして開発した生物兵器である。甲殻を持った虫のような生き物(これも黒奇居子と呼ばれる)を人間に移植することで生まれる。
戦闘時には、移植者の背骨の両脇よりあたかも「アバラ」のような黒い胞(えな)を生じさせ、全身を包む。
示現体しげんたい
人間がなんらかの要因によって変容した存在。作中においては、白奇居子とほぼ同じ文脈で用いられる。示現体が連続発生することを示現体連鎖と呼ぶ。
第四紀連
かつて存在した大企業。600年前に発生した示現体連鎖の際に滅びる。
異相の書
第四紀連の社典。この世界についての様々なことが記述されている。
同著者の『DIGIMOTAL』には異相教会と呼ばれる組織が描かれており、本作との関連を伺わせる。
禁籠きんろう
「閉じこめて外に出さないこと。押し込めること。」の意。
物語の終盤近くで限定的に禁籠が解けてしまう。空には光の渦が発生し、巨大な構造物が姿を覗かせる。中より出現したのは大量の白奇居子だった。
恒差廟ごうさびょう
第四紀連以前の時代に建築された建造物。かつては何百基も存在していたが、とある理由によりその殆どが失われ、作中においては二基のみが残っている。全ての恒差廟が失われると禁籠が解けてしまう。
胞子船
一種の脱出装置。恒差廟は胞子船の発射装置の役割も果たす。
検眼寮けげんりょう
大政官直轄の組織。その業務内容は一般には非公開とされている。第四紀連とも何らかのつながりを持つものと思われる。
かつて恒差廟と胞子船の秘密を守る為に作られた組織を起源としている。このことは、最高位の検眼使にのみ伝えられる機密である。
刑兵部省けいひょうぶしょう
この世界における警察組織。
主油養殖あぶらのようしょく
検眼寮を離れた駆動が半年間ほど身を寄せていた。巨大な油槽を擁する。
はらぺこゴウナ
この世界に伝わる童話。かつて発生した示現体連鎖を基にしたものだと思われる。その内容は不明であるが「最後はみんな白いゴウナに食べられてしまう」ことにより終わる。

単行本

集英社より全二巻が刊行されている。

  1. 白奇居子
  2. 那由多
  3. 阿由多
  4. 示現体連鎖
  5. 恒差廟
  6. 破告
  1. 第四紀連
  2. はらぺこゴウナ
  3. 禁籠
  4. 駆動電次
  5. 伝播
  6. DIGIMORTAL(前編)
  7. DIGIMORTAL(後編)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴
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