近畿地方
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| 近畿地方のデータ | ||
| 二府四県の合計 | ||
| 面積 | 27,335.11km² | |
| 総人口 | 20,922,282人 (2005年3月31日) |
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| 人口密度 | 765.40人/km² (2005年3月31日) |
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| 位置 | ||
近畿地方(きんきちほう)は、本州中西部に所在する日本の地域の一つ。
目次 |
概要
日本列島の本州中西部に位置し、瀬戸内海、太平洋、日本海に囲まれた地域で、東は中部地方、西は中国地方と接している。古代は藤原京、難波京、平城京、長岡京、平安京などの都が置かれ、明治維新期の東京奠都まで名実ともに日本の中心地域であった。現在も西日本の中核を成しており、政治・経済・文化の面で関東地方と列んで重要な地方である。
「近畿地方」に含まれる府県は以下の範囲の欄を参照。
範囲
近畿地方にどの府県を含めるかについては、次のような例がある。
- 2府6県 - 2府4県+三重県+福井県
-
- 近畿圏整備法(1963年)

- 2府7県 - 2府4県+三重県+福井県+徳島県

※以下、特に断りのない場合は「2府4県」を近畿地方として扱う。この中には含まれない三重県については東海地方の項を、福井県については北陸地方の項を参照のこと。
※三重県については、特に北中部(北勢・中勢)が中京圏に含まれるため、「中部地方」「近畿地方」で分類する場合は「近畿地方」、「東海地方」「近畿(関西)地方」で分類する場合は「東海地方」で分けられる傾向がある[要出典]。
※福井県については、嶺南地方が1876年から1881年の約4年6か月間滋賀県の一部であった。若狭湾岸は関西電力の原発地帯となっている。
地理
- 気候
- 気候は大きく四つに分かれる。北部・日本海側は日本海側気候で豪雪地帯(滋賀県余呉町は特別豪雪地帯)、南部・太平洋側は太平洋側気候、中部・瀬戸内側は瀬戸内海式気候、京都府南部・滋賀県南部・奈良県北部などの内陸部は内陸性気候に属する。
- 地形
-
- 平野・・・大阪平野、播磨平野、和歌山平野、洲本平野、三原平野、伊勢平野
- 盆地・・・京都盆地、奈良盆地、亀岡盆地、近江盆地、山科盆地、上野盆地
- 山地・・・伊吹山地、生駒山地、六甲山地、紀伊山地、布引山地、鈴鹿山脈、和泉山脈
- 山・・・・・氷ノ山、伊吹山、比叡山、生駒山、大江山、高野山、金剛山、那智山、諭鶴羽山、笠取山
- 川・・・・・北川、由良川、淀川、大和川、円山川、加古川、揖保川、紀の川、熊野川、雲出川、宮川、櫛田川
- 谷・・・・・瀞峡、保津峡、るり渓、瀞川渓谷、蓬莱峡、立雲峡、音水渓谷、天滝渓谷、御手洗渓谷、瀞八丁、奥瀞、奇絶峡、玉川峡
- 湖・・・・・琵琶湖、余呉湖
- 温泉・・・有馬温泉、南紀白浜温泉、南紀勝浦温泉、城崎温泉、湯村温泉、龍神温泉、洲本温泉、榊原温泉、湯の花温泉
- 滝・・・・・那智滝、箕面滝、原不動滝、猿尾滝、布引の滝
人口
| ISO 3166-2 | 都道府県名 | 順位 | 人口 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| JP-25 | 滋賀県 | 31 | 1,366,415 | 1.10% |
| JP-26 | 京都府 | 13 | 2,645,796 | 2.10% |
| JP-27 | 大阪府 | 2 | 8,831,177 | 6.90% |
| JP-28 | 兵庫県 | 8 | 5,588,268 | 4.40% |
| JP-29 | 奈良県 | 29 | 1,434,576 | 1.10% |
| JP-30 | 和歌山県 | 39 | 1,056,050 | 0.80% |
| 20,922,282 | 16.40% |
※順位・人口・割合は2003年10月1日のデータによる。なお、2005年3月31日現在の「住民基本台帳に基づく人口調査結果」(総務省)では、初めて人口が減少に転じ、京都府・大阪府・兵庫府・奈良県の四県を合わせた人口が2004年より0.004%減となっている。
※2006年5月に神奈川県の人口が大阪府の人口を超え、大阪府の人口は第三位となった。
主要都市
人口200万人以上の都市
- 大阪市(265万人 大阪府・政令指定都市)
人口100万人以上の都市
人口80万人以上の都市
- 堺市 (84万人 大阪府・政令指定都市)
人口50万人以上の都市
人口40万人以上の都市
人口30万人以上の都市
- 豊中市 (39万人 大阪府・特例市)
- 和歌山市 (37万人 和歌山県・中核市)
- 奈良市 (37万人 奈良県・中核市)
- 高槻市 (35万人 大阪府・中核市)
- 吹田市 (35万人 大阪府・特例市)
- 大津市 (33万人 滋賀県・特例市)
人口20万人以上の都市
- 明石市 (29万人 兵庫県・特例市)
- 八尾市 (27万人 大阪府・特例市)
- 茨木市 (27万人 大阪府・特例市)
- 加古川市 (27万人 兵庫県・特例市)
- 寝屋川市 (24万人 大阪府・特例市)
- 宝塚市 (22万人 兵庫県・特例市)
- 岸和田市 (20万人 大阪府・特例市)
人口10万人以上の都市
- 伊丹市 (19万人 兵庫県)
- 宇治市 (19万人 京都府)
- 和泉市 (18万人 大阪府)
- 川西市 (16万人 兵庫県)
- 守口市 (15万人 大阪府)
- 門真市 (13万人 大阪府)
- 箕面市 (13万人 大阪府)
- 大東市 (13万人 大阪府)
- 松原市 (13万人 大阪府)
- 橿原市 (12万人 奈良県)
- 富田林市 (12万人 大阪府)
- 草津市 (12万人 滋賀県)
- 羽曳野市 (12万人 大阪府)
- 東近江市 (12万人 滋賀県)
- 河内長野市 (11万人 大阪府)
- 生駒市 (11万人 奈良県)
- 三田市 (11万人 兵庫県)
- 彦根市 (11万人 滋賀県)
- 池田市 (10万人 大阪府)
- 泉佐野市 (10万人 大阪府)
※人口は全て1000人台以下を四捨五入した、2006年10月1日現在(大阪府内のみ2008年1月1日現在)の推計人口。
年齢構成
次のグラフは滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県の人口を合計した。
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
データ出典:第10表/都道府県, 年齢(5歳階級), 男女別人口-総人口(総務省統計局)
経済
近畿地方(2府4県)の府県内総生産 (GDP) は2004年度で約80兆2990億円で、関東地方に次いで日本で第二の経済圏を構成するが、関東地方(1都6県)のGDPとは約2.5倍の差があり、この差はますます拡大する傾向にある。製造業の多くは大阪府、兵庫県南部、京都府南部に集中し、その他の地域では農林水産業が盛んである。
2004年度 近畿の府県内総生産 (GDP) (単位:10億円)
| 都道府県名 | 府県内総生産 | 構成比 | 全国比 |
|---|---|---|---|
| 滋賀県 | 5,894 | 7.34% | 1.16% |
| 京都府 | 9,831 | 12.24% | 1.93% |
| 大阪府 | 38,680 | 48.16% | 7.61% |
| 兵庫県 | 18,709 | 23.30% | 3.68% |
| 奈良県 | 3,775 | 4.70% | 0.74% |
| 和歌山県 | 3,411 | 4.25% | 0.67% |
| 近畿 | 80,299 | 100.00% | 15.79% |
| 全国 | 508,411 | - | 100.00% |
※データ出典:内閣府「平成16年度県民経済計算年報」
地域区分
気象予報、経済情勢、交通体系などにおいて、大まかに北部(日本海側)、中部、南部(太平洋側)として3分割されることが多い。明確な境界線があるわけではないが、兵庫県の中国山地から京都府の丹波山地を経て滋賀県の鈴鹿山地北部に至るラインと、中央構造線と言われる和歌山県の紀ノ川河口付近から奈良県の紀伊山地北部を経て三重県の志摩半島に至るラインにより区分される。
- 北部(日本海側)…兵庫県北部(但馬地方)、京都府北部(中丹地方・丹後地方)、滋賀県北部(湖西地方・湖北地方・湖東地方)
- 中部…大阪府(全域)、兵庫県南部(神戸市内・阪神地方・播磨地方・丹波地方・淡路島)、京都府南部(京都市内・南丹地方・山城地方)、滋賀県南部(大津志賀地方・湖南地方・甲賀地方)、奈良県北部(北和地方・中和地方)
- 南部(太平洋側)…和歌山県(全域)、奈良県南部(南和地方)
また観光や地域経済においては、中央部を「京阪神」、北部地域を「北近畿」、南部地域を「南紀」などと表現する場合がある[要出典]が、これは一般的な北部・中部・南部の概念とは異なり、地域経済圏のエリア区分として用いられる。これらもそのエリアは限定されているわけではなく、使用状況に応じて範囲は異なる。
- 京阪神(近畿圏)…大阪府(大阪市内・北摂地方・河内地方)、兵庫県南部(神戸市内・阪神地方)、京都府南部(京都市内・乙訓地方・山城地方・南丹地方)
- 北近畿…兵庫県北部(但馬地方)、京都府北部(中丹地方・丹後地方)、観光等においては福井県南部(嶺南地方)を含めることもある。
名称
近畿地方を指す言葉としては、「近畿」のほかに「関西」「上方」などがある。いずれもほぼ同じ地域を指して用いられることが多いが、厳密には異なるものである。「関西」については関西#日本も参照。
近畿と関西
「近畿」の「畿」の字義は「都」(みやこ)であり、近畿とは「都に近い地域」すなわち「首都圏」という語義を持つ。初めて「近畿」の語が公的に用いられたのは明治36年(1903年)の国定教科書『小學地理』からである。都が所在する奈良や京都の周辺地域を「畿内」(山城国、大和国、河内国、和泉国、摂津国)と呼んだことに由来し、そのルーツは大化改新で都が難波長柄豊崎宮(現在の大阪市)に移った際に都の圏域を「内畿国」(うちつくに)と呼んだことに求められる。こうした経緯から、狭義としては畿内のみを指すことがあるが、それとは逆に畿内を除いた範囲を指すとする学者もいる。
「関西」は、もともと鈴鹿関・不破関・愛発関以西の諸国全てを指す用語であり、現在のように大阪・京都を中心とする地域を「関西」と呼ぶようになったのは江戸時代以降である。現在の「関西」の用法は関東・東京視点からのものであるため、近畿地方の住民のなかには「関西」よりも「近畿」を好む者も多い。
傾向としては、行政機関では「近畿」、鉄道・旅行業界では「関西」の名称を使う事が多い。
なお、日本国外(特に英語圏)では"Kinki"(近畿)の名称が"Kinky"(よじれた、異常な、などの意)と間違われる可能性があるため、国外向けにはKansai(関西)の名称が便宜上用いられる事が多い。
「近畿」を称する団体・施設など
- 近鉄グループ企業
- 近畿大学
- 近畿学生野球連盟
- 近畿大阪銀行
- 近畿コカ・コーラボトリング(コカ・コーラウエストホールディングス傘下)
- 近畿放送(現京都放送=KBS京都の旧名)
- 中央省庁の地方機関(近畿財務局、近畿総合通信局、国土交通省近畿地方整備局など)
- KinKi Kids(歌手グループ)
- 宝くじ
- 近畿グループ
- 近畿自動車道
- 競馬キンキ
他
「関西」を称する団体・施設など
歴史
古くからの日本の中心地域及び先進地域として、近畿地方は日本史の中で大きなウエートを占めている。
弥生時代・古墳時代
弥生時代前期の畿内には、目立った政治勢力はまだそれほど成立していなかったと考えられている。当時の畿内に特徴的なのが、方形に区画するように溝を掘って作られた方形周溝墓である。
弥生時代後期になると、奈良盆地東南部に大規模な集落が出現した(纏向遺跡)。この遺跡からは、日本列島各地から流通してきたと思われる土器が非常に多数発見されており、また、王宮跡と見られる大規模な遺構も見つかっていることから、弥生時代後期の倭の中心的な都市の一つだったと考えられている。魏志倭人伝に登場する邪馬台国の有力な候補地ともされている。
近畿地方中部には、ヤマト王権が3世紀中葉に成立し、古墳時代が始まると、ヤマト王権は倭国を代表する政治勢力として成長していった。ヤマト王権の王(治天下大王)は代々、奈良盆地や河内平野に王宮を営み、また同地には王族や豪族たちの古墳が多数築かれた。和泉国の大山古墳(堺)は仁徳天皇の墓と伝承されており、世界最大の規模を誇る。
古代
古墳時代が終わる6世紀中期頃から、王宮が奈良盆地南部の飛鳥に代々営まれるようになった。そのため、古墳時代に続く時代区分を飛鳥時代という。古墳時代後期から中国や百済などからの渡来人が多数来朝しており、その多くは飛鳥時代に奈良盆地や河内平野など畿内近国に定着して帰化した。
645年、乙巳の変で蘇我入鹿が宮中で暗殺されると、孝徳天皇により大化の改新と呼ばれる改革が行われ、飛鳥から難波長柄豊埼宮(大阪市)への遷都が実施された。その後、天智天皇が政権を握ると、667年、大津京(大津市)への遷都が行われた。
672年には、天智天皇の後継者争いから壬申の乱が勃発した。この古代最大の内乱は畿内を舞台に行われ、これに勝利した大海人皇子(天武天皇)は飛鳥浄御原宮(明日香村)に遷都し、中央集権的な国家造りに取り組んだ。天武後継の持統天皇が奈良盆地南部に営んだ藤原京は、日本史上最初の都城である。
701年、大宝律令が施行され、律令制が本格的に導入され始めた。律令制の地域区分である五畿七道によれば、大和国・山城国・摂津国・河内国・和泉国の5国が五畿(畿内)とされた外、丹波国・丹後国・但馬国が山陰道に、播磨国が山陽道に、紀伊国・淡路国が南海道に、伊賀国、伊勢国が東海道に、近江国が東山道にそれぞれ区分されていた。
710年、平城京(奈良市)への遷都が行われ、以後を奈良時代という。平城京には10万人が在住したと推定されており、突如として出現した日本最初の大都市であった。
8世紀後期になると、桓武天皇によって長岡京そして平安京(京都市)への遷都が相次いで実施された。この平安遷都(794年)から1192年までを平安時代という。この間、平清盛が福原京(神戸市)を計画した。
平安時代を通じて、畿内近国は朝廷の統治が比較的及びやすい地域だった。例えば、9世紀後期には、諸官庁の経費をまかなうための官田が畿内に4000町設定されたほか、他の地域で次第に実施されなくなった班田が、畿内諸国では遅い時期(10世紀)まで励行されていたことなどは、朝廷の統治権が他地域よりも畿内に強く作用していたことを表している。平安中期に名田制が登場すると、畿内では名田の面積が均等化された均等名が多く見られた。平安後期の荘園公領制の形成過程では、畿内近国では他地域よりも荘園の増加がいち早く進行した。
中世
鎌倉時代には、武士による荘園・公領への侵出が著しくなったが、多くの権門(有力貴族や有力寺社)の権利が複雑に入り組む荘園・公領が汎在する畿内近国では、武士の侵出は他地域ほどとはならなかった。畿内の荘園・公領は、権門の統治権が強く及んでいたが、収入の増加を目論む権門は、中国由来の農業技術や新たな農業技術を畿内の荘園・公領に導入しようと努め、その結果、畿内は農業技術の先進地域となった。例えば、畿内では鎌倉時代までに早くも二毛作が実施されていた。
また、一方では商人・職人らが、商業上・生産上の特権を得るために、有力寺社の神人となったり、天皇に奉仕する供御人となる動きが、畿内では特に顕著に見られた。こうした神人・供御人らは獲得した特権を背景として、座とよばれる同盟を結成し、畿内のみならず他地域に渡る広範な交易活動を展開した。
農業生産の向上と神人・供御人らによる交易活動の広域化は、鎌倉時代中期ごろから進展していき、畿内を中心としたこの動きは、流通の活発化、銭貨の普及、そして社会の流動化をもたらすこととなったのである。このような状況がいち早く現出していた畿内では、従来の荘園領主・武士層とは異なる階層が急速に経済力・政治力をつけ始めており、彼らは悪党と呼ばれた。
後醍醐天皇の倒幕運動に呼応した河内国住人の楠木正成も悪党の一人だったと考えられている。悪党の台頭は、社会構造の流動化を加速させた。従来は荘園領主・国衙・武士に支配されるのみで、自己決定権を持ちうべくもなかった村落が、自検断権を持ち領主と対等に交渉しうる惣村へと成長したのも、社会構造の流動化の一つの現れである。畿内では特に惣村が高度に発達し、また多数存在していた。
室町時代当時、畿内において高い権利意識を持ち、自らの権利を主張したのは惣村だけではなかった。神人・供御人として広範な商業活動を行っていた土倉・馬借らや、在地武士層である国人らも高い自立性を有していた。彼らの高い自立性の一つの帰結が15世紀前期から見られ始めた土一揆・徳政一揆・惣国一揆である。これらの一揆の大多数は畿内で発生しており、他地域ではほとんど見られない。畿内特有の現象だったのである。このように自立性・自主性の高い地域であったため、戦国時代になっても、畿内は他地域のように戦国大名による一円的な支配を織田信長・豊臣秀吉の出現まで受けることがなかった。
近世
江戸時代になると、西廻り航路が開発され、日本海沿岸から瀬戸内海沿岸の物資が集積する大坂は「天下の台所」と呼ばれ、著しい繁栄を見せた。また、松坂は伊勢商人の本拠地、近江八幡は近江商人の本拠地として、それぞれ「本店経済都市」として栄えた。
江戸時代以降、鈴鹿関と須磨の関に挟まれた地域は「関西」や「上方」と呼ばれるようになり、上方文化の中心地となった。上方文化を象徴する人物には井原西鶴や近松門左衛門などがいる。
また、江戸時代の近畿地方にも、多数の藩(地方王国)が樹立された。有力な藩としては徳川御三家の紀州藩(紀州徳川家、56万石)や彦根藩(井伊家、35万石)や姫路藩(池田家、52万石)などがあった。紀州藩は西日本の鎮として睨みを利かせ、彦根藩は中山道沿線を領土として京都に対する備えとして、姫路藩は瀬戸内海に面する山陽道沿いを領土とし西国に対する備えとして、配置されていた。3藩とも幕府にとって重要な存在であったため、居城の和歌山城と彦根城と姫路城は大きな規模を誇っている。
大阪は江戸時代を通じての日本経済の中心であったが、幕末には政治の中心も京都へ移り維新の舞台となる。
近現代
明治維新を迎えると、天皇は京都御所を出て江戸城に滞在することになった(東京行幸)。この時、江戸は東京と改名され、国家機関も東京に置かれた。このため、畿内では衰亡の危機との危惧論も出されたが、1897年の京都帝国大学(京都大学)の創立を初めとして、文化の中心は依然として京都に置かれることとなった。また、江戸時代に「天下の台所」と呼ばれた大坂は、大阪に改称し、引き続き経済と行政の中心地となった。幕末に海軍操練所が置かれて維新直前に開港した神戸は明治20年代末には東洋最大の港湾都市へと発展する。
1871年の廃藩置県後の近畿地方を概観すると、大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県、三重県となっている。若狭地方は、1876年8月に滋賀県に編入されたものの、4年6ヶ月後の1881年2月には滋賀県から分離され、福井県に編入された。また、近畿地方各地を結ぶ鉄道が、明治政府と私鉄によって建設されたが、特に近畿地方中部では私鉄が中心となって鉄道を建設し、かつ多角化事業を打ち出した。それ以来、近畿地方は「私鉄王国」と呼ばれている。軍事面では、日本海沿岸の舞鶴に、海軍の拠点が置かれた。
明治20年代末以降は京阪神に富裕層が集まり、昭和初期まで日本の文化・経済の中心となって多くの文化人・経済人を輩出した。しかし昭和10年代に戦時体制がとられてからは有力企業や資本家の東京への移動が始まる。
第二次世界大戦による戦災を経て、高度経済成長期には、1963年7月には名神高速道路が開通、1964年10月には東海道新幹線が開通し、1970年には日本万国博覧会(大阪万博)が開かれ、1970年代に神戸港が世界一のコンテナ港となるなど目覚しい復興を遂げた。
現在、関東地方(南部)に次ぐ日本第2の経済圏を形成しているが、オイルショック以降は近畿地方の地盤沈下が問題視されている所がある。
参考文献
- 網野善彦、『日本社会の歴史(上)・(中)・(下)』、岩波新書
近畿・副首都構想
副首都構想とは兵庫県伊丹市と大阪府豊中市・池田市にある大阪国際空港(伊丹空港)を廃止し、その跡地に副首都を造る構想である。
道州制
詳細は日本の道州制論議#近畿地方を参照
交通
交通史
畿内は、古代から日本の政治的中心であり続けた地域であり、律令時代には畿内を中心とした放射状交通網が整備された。畿内から伸びる路線には、東方へは東海道が、北東方面へは東山道が、北方へは北陸道が、北西方面へは山陰道が、西方へは山陽道が、南方へは南海道が、それぞれ整備された。
江戸時代になると、畿内でも京都を中心にして交通網が整備され、東には東海道と中山道(途中、草津で分岐する)が、西には西国街道が整備された。
明治時代になると、大阪(点)を中心にした放射状交通網が整備され、現在に至っている。
幹線交通網
明治時代以後は、近畿地方の交通網は、概ね大阪を中心にした放射状幹線が整備されている。幹線ルートは、東海道・中山道ルート、北陸道ルート、南紀ルート、四国ルート、山陽道ルート、山陰道ルートに大きく分けられる。
日本海側では、福知山を中心として、京阪神を経由せずに北陸地方から山陰地方に抜けるルートが整備されている。
(以下計画中のものを含める)
- 四国ルート:
- B路線 - 西神自動車道・神戸淡路鳴門自動車道
- 新幹線 - 四国新幹線
- 山陰道ルート:
- 国幹道 - 中国横断自動車道姫路鳥取線
- B路線 - 京都縦貫自動車道・北近畿豊岡自動車道
- 地域高規格道路 - 鳥取豊岡宮津自動車道・播但連絡道路
- 新幹線 - 山陰新幹線
- 幹線 - 山陰本線・福知山線
鉄道
近畿地方の経済の中心においても、平野が細長い地形であり、京都・大阪・神戸・奈良・大津・和歌山・姫路など、散在している中心都市間を結ぶ性格も併せて、同じ方向に2つ以上の事業者の路線が並行したり、近接していることが多い。これらの都市間及び近郊からの通勤利用が多く、特に京阪神圏は東京圏に次いで多い運行本数・利用者となっている。
近畿地方外からの長距離需要としては主として、中部・関東地方を結ぶ東海旅客鉄道東海道新幹線と中国・九州地方を結ぶ西日本旅客鉄道山陽新幹線、中部方面を結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)大阪線・名古屋線の特急列車(いわゆる名阪特急)がある。
また京都・大阪・神戸には地下鉄が、京都・大阪~堺には路面電車が、大阪・神戸には案内軌条式鉄道が、大阪府にはモノレールがある。
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 大阪環状線
- 桜島線
- 阪和線
- 関西空港線
- 紀勢本線(きのくに線)
- 関西本線(大和路線)
- 片町線(学研都市線)
- JR東西線
- 福知山線(JR宝塚線)
- 京阪電気鉄道(京阪)
- 阪急電鉄(阪急)
- 阪神電気鉄道(阪神)
- 南海電気鉄道(南海)
- 山陽電気鉄道(山陽電鉄)
- 神戸高速鉄道(神戸高速)
- 第三種鉄道事業
路面電車・地下鉄・モノレール・新交通システム
- 京福電気鉄道(嵐電)
- 路面電車(軌道)
- 叡山電鉄
- 路面電車(軌道)
- 阪堺電気軌道(阪堺)
- 路面電車(軌道)
- 大阪高速鉄道(大阪モノレール)
道路
- ※ 詳細の路線は「近畿地方の道路一覧」も参照する事。
- 主な幹線道路
- 名神高速道路・新名神高速道路・京滋バイパス・国道1号・国道21号
- 北陸自動車道・国道8号
- 琵琶湖西縦貫道路・国道161号
- 東名阪自動車道・名阪国道・西名阪自動車道・近畿自動車道・国道25号
- 阪和自動車道・紀勢自動車道・伊勢自動車道・国道26号・国道42号・国道23号
- 京奈和自動車道・国道24号
- 阪奈道路・第二阪奈道路・国道308号
- 神戸淡路鳴門自動車道・国道28号
- 第二神明道路・加古川バイパス・姫路バイパス・太子竜野バイパス・明姫幹線・国道2号・国道250号
- 中国自動車道・山陽自動車道
- 姫路西バイパス・中国横断自動車道姫路鳥取線・国道29号
- 京都縦貫自動車道・国道9号
- 舞鶴若狭自動車道・三木小野バイパス・国道27号・国道175号・国道176号
- 北近畿豊岡自動車道
- 五條新宮道路・国道168号
- 播但連絡道路・国道312号
- 国道171号
空港
港
放送
広域放送の近畿広域圏とされている。また、県域局と独立UHF放送局がある。
- 公共放送
ラジオ
中波放送
- 近畿6府県を放送対象地域とする民間放送局(系列)
- 県域民間放送
超短波放送
- 県域民間放送
- エフエム大阪(大阪府/JFN)
- エフエム802(大阪府/JFL)
- エフエム京都(α-station)(京都府/独立)
- Kiss-FM KOBE(兵庫県/JFN)
- エフエム滋賀(e-Radio)(滋賀県/JFN)
- 外国語放送
- 関西インターメディア(FM COCOLO)
テレビ
- 近畿6府県を放送対象地域とする民間放送局(系列)
- 県域民間放送
- TVO テレビ大阪(大阪府/TXN)
- BBC びわ湖放送(滋賀県/独立)
- KBS 京都放送(KBS京都テレビ)(京都府/独立)
- TVN 奈良テレビ放送(奈良県/独立)
- WTV テレビ和歌山(和歌山県/独立)
- SUN サンテレビジョン(兵庫県/独立)
- 区域外受信(民間放送局)
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| NHKの放送局 | 大阪(総合2ch)・神戸(総合28ch)・京都(総合32ch)・大津(総合28ch)・奈良(総合51ch)・和歌山(総合32ch)<デジタルはいずれも1ch)>|教育(12ch (2ch)) |
| 広域放送 | 毎日放送(4ch|JNN)・ABC(6ch|ANN)・関西テレビ(8ch|FNN・FNS)・ytv(10ch|NNN・NNS) |
| 県域放送 | 大阪 テレビ大阪(19ch (7ch)|TXN)・兵庫 サンテレビ(36ch (3ch)|独立局)・京都 KBS京都(34ch (5ch)|独立局) 滋賀 びわ湖放送(30ch (3ch)|独立局)・奈良 奈良テレビ(55ch (9ch)|独立局)・和歌山 テレビ和歌山(30ch (5ch)|独立局) |
関連項目
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| 北日本 |
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| 東日本 (狭義) |
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| 中日本 |
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| 西日本 (狭義) |
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| 南日本 |
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カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 中立的観点に議論ある項目 | 近畿地方 | 日本の地理関連のスタブ項目
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴 Text is available under GNU Free Documentation License. |



