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原田真二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

原田 真二はらだ しんじ1958年12月5日 - )は、広島市本川町(現・中区本川町)出身の日本のシンガーソングライターである。

目次

経歴

広島市立舟入高校2年在学中、フォーライフ・レコード新人オーディションに応募。吉田拓郎に見出され3,000曲の中から選ばれた。1977年青山学院大学経済学部入学と同時に上京。18歳だった同年10月、拓郎プロデュースにより「てぃーんず ぶるーす」でデビューした。所属事務所アミューズで、現在は大手となっているが、アミューズは渡辺プロダクションマネージャーだった大里洋吉(現会長)が、原田の専門事務所として渡辺プロダクションから独立して設立したものであった[1]

「てぃーんず ぶるーす」発売後、翌11月に「キャンディ」、12月に「シャドーボクサー」をリリース。「3ヶ月連続レコードリリース」という、前代未聞の形でデビューを飾ると3曲が同時にオリコンベスト20入りするという、日本音楽史上初の快挙を達成した。ちなみに「てぃーんず ぶるーす」、「キャンディ」、そして翌年に発売された「タイムトラベル」は『三部作』と呼ばれる。更にファーストアルバム「Feel Happy」(1978年2月発売)も、史上初の初登場第1位を獲得した。

それまでとは比べものにならないくらいポップ感覚にあふれた洋楽的な楽曲[2]、男性のピアノの弾き語りというスタンスが珍しかった事、その特徴あるカーリーヘアーと可愛いルックス、ハスキーボイスが、若い女性に絶大な支持を受けロックアイドル的人気を博した。すさまじい人気は本家・男性アイドル新御三家を完璧に食い洋楽アイドル、ベイ・シティ・ローラーズらにも対抗した[3]。当時はまだ"ニューミュージック系の人達はテレビに出ない"という風潮がある時代であったが『ザ・ベストテン』(TBS1978年1月放送開始)が始まったこの時期、「拓郎さんたちのやり方はもう古い」と積極的にランキング番組やアイドル系歌番組にも出演。『ザ・ベストテン』には第3回(1978年2月2日)放送で、ニューミュージック系歌手として初出演(※1.2回にランク入りした中島みゆきは出演せず)、以降も毎回のように出演し、少し早くデビューしたCharや同時期デビューした世良公則&ツイストとともにロック御三家と呼ばれ、原田と同じアミューズ所属のサザンオールスターズ、またアリスも含めて、初めて頻繁にテレビ出演したニューミュージック系・ロック系ミュージシャンであった。また「月刊明星」などのメジャーなアイドル雑誌、芸能誌にもすすんで登場、表紙も飾る極めて歌謡曲的な売り方をとった[4][5][6]。結果的にロックはアイドル化・歌謡曲化してゆくことでメジャー化し、巨大ビジネスとなっていった[7][8]

また当時の歌手は音楽番組に出演する際、番組専属のオーケストラがバック演奏をしたりカラオケで歌っていたが、生番組で自らが演奏する原田らと番組スタッフが、演出法に対してもめる事が多かった。これらの改善も含めて彼らの頻繁なテレビ出演は、後のテレビ界・音楽界に多大な影響を及ぼしたといえる[9][10]。顔はかわいいが、この頃は生意気でけんかっ早いことで有名で、原田のあとデビューしたやはりピアノの弾き語りで歌う越美晴が、やっぱり生意気で"女・原田真二"というあだ名を付けられていた。

1977年には東京12チャンネル(現・テレビ東京)にて「歌おう!原田真二と」というタイトルの30分枠の音楽番組もあった(毎週水曜日夕方4時30分から)。ゲストも登場するが(天馬ルミ子など)主に原田とピアノ越しに出てくる人形が会話をしながら進行する原田の曲がメインの音楽番組であった。デビュー二年目には4枚目のシングル「タイムトラベル」で『NHK紅白歌合戦』にも出場。

セカンド・アルバムをセルフ・プロデュースしたように最初から音楽的すごさ・才能のずば抜けた"早熟の天才"であった。デビューアルバムに参加した鈴木茂が、「ほとんどやることはなかったよ」と言ったという[11]

しかし3万人とも言われたファンクラブ会員の女性がいたこととは裏腹に、“自分がやりたい音楽”が“アイドル”という括りにされることからうまく出来ず、デビュー3年目にアミューズから独立。クライシス(現・エアーフィールド)を興す。

その後はデビュー時ほどのヒットは無いものの、コンスタントに自作を発表しており、現在までにリリースされたアルバム・シングルは50枚以上になる。また他のアーティストにも150曲以上の楽曲を提供している。その他、CM・TV番組テーマ曲・ミュージカル音楽など多方面で活躍。近年は小学校の校歌も手がけている。

2000年からは、森作りのチャリティコンサート「鎮守の森コンサート」を定期的に開催。全国の神社をその会場としている。

2002年から松田聖子のライブパートナー、プロデューサーとして活躍。これは松田が少女期に原田のファンクラブに入るなど原田ファンだったため、松田からのオファーであった。

ディスコグラフィー

シングル

  1. てぃーんずぶるーす(1977年10月25日) 作詞 松本隆/作曲 原田真二
  2. キャンディ(1977年11月25日) 作詞 松本隆/作曲 原田真二
  3. シャドー・ボクサー(1977年12月20日) 作詞 松本隆/作曲 原田真二 - 「てぃーんずぶるーす」「キャンディ」「シャドー・ボクサー」の3曲がBEST20にランクイン
  4. タイム・トラベル(1978年4月10日) 作詞 松本隆/作曲 原田真二
  5. サウザンド・ナイツ(1978年7月25日) 作詞 松本隆/作曲 原田真二
  6. OUR SONG(1978年11月21日) 作詞・作曲 原田真二
  7. スウィート・ベイビー(1979年3月21日) 作詞・作曲 原田真二
  8. a day(1979年9月21日)作詞・作曲 原田真二
  9. MARCH(1979年11月21日) 作詞・作曲 原田真二
  10. ストロベリー・ナイト(1980年10月5日) 作詞・作曲 原田真二
  11. LIFE(1981年4月21日)
  12. 熱思考(1981年8月1日)
  13. EVERY SUNDAY(1981年11月1日)
  14. 雨のハイウエイ(1983年5月5日)
  15. 愛して、かんからりん。(1983年9年21日)

アルバム

  • -1978年- フィール・ハッピー Feel Happy 1978.2.25 FLL-5017 FORLIFE / 初CD:FLCF-22183 (1992.11.20)
  • -1979年- ナチュラル・ハイ natural high 1979.4.21 FLL-5028 FORLIFE / 初CD:FLCF-22184 (1992.11.20)
  • -1980年- ヒューマンクライシス Human Crisis 1980.11.5 28MX2004 POLYDOR / 初CD:POCH-1468 (1994.12.19)
  • -1981年- エントランス ENTRANCヨ 1981.8.21 28MX2023 POLYDOR / 初CD:POCH-1469 (1994.12.19)
  • -2007年- フィール・ハッピー2007 Feel Happy 2007〜Debut 30th Anniversary〜 2007.10.24 FLCF-4198 FORLIFE (紙ジャケット仕様、リマスタリング、追加収録4曲:「シャドー・ボクサー」「タイム・トラベル」「てぃーんず ぶるーす 2007」「タイム・トラベル 2007」)
  • -2007年- 原田真二&クライシス ポリドール・イヤーズ完全盤 2007.10.24 UPCY-6446〜8 UNIVERSAL(三枚組、リマスタリング、収録 DISC1:アルバム「HUMAN CRISIS」DISC2:アルバム「ENTRANC∃」DISC3:シングル集及びアルバム「Merry Christmas」)

楽曲提供

脚注・出典

  1. ^ アミューズ 大里洋吉インタビュー
  2. ^ 『Jロック&ポップスCD名盤ガイド』 立風書房 p60
  3. ^ 『日本ロック大系〈下巻〉』 月刊オンステージ編集部 白夜書房 p415-416
  4. ^ 田家秀樹監修 『日本のベスト・アルバム ―フォーク&ロックの25年』 シンコー・ミュージック p92
  5. ^ 富沢一誠 『あいつの切り札―松山千春から吉田拓郎まで36人』 音楽之友社 p172-180
  6. ^ 『日本ロック大系〈下巻〉』 月刊オンステージ編集部 白夜書房 p414-417
  7. ^ 『Jロック&ポップスCD名盤ガイド』 立風書房 p200
  8. ^ 『J-ROCKベスト123 1968-1996』 講談社 p158-159
  9. ^ 『Jロック&ポップスCD名盤ガイド』 立風書房 p200
  10. ^ 『J-ROCKベスト123 1968-1996』 講談社 p158-160
  11. ^ 田家秀樹 『日本のベスト・アルバム ―フォーク&ロックの25年』 p92

参考文献

関連項目

外部リンク


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴
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