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ピックアップトラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

image:Image:Samochód nadwozie pick-up.svg
ピックアップトラックのイメージ
トライトン
トライトン
GMCサイクロン
GMCサイクロン
image:Image:1955 Ford F-100 front.jpg
2代目 フォード・F-100

ピックアップトラック (Pickup truck) とは、米国での自動車の分類のひとつで、大型以外のボンネット型トラックの総称である。ボディ形状は、キャビン以降に開放式の荷台を有する。なお、車検証には、キャビンと荷台が一体となっているもの(例・サニートラック)はピックアップ、別々となっているもの(例・ダットサントラック)はボンネットと記載される。

キャブオーバー形は、小型のものでもピックアップには含まず、単にトラックと呼ばれることが多い。

開発費抑制のため、多くは乗用車SUV車台を共用し、中にはFF式の乗用車をベースとしているものもある。

北米をはじめ、タイを中心とした東南アジアアフリカ南米などで人気がある。

目次

概要

ピックアップトラックは米国では古くから農場で使われていたが、急激に普及し始めたのは、ピックアップトラックの自動車税は州によって無税か割安になるため、所得の少ない若者達がピックアップトラックをファッションとしてこぞって乗り始めたためである。また、西部開拓時代シンボルであるに似ている事から、中西部南部では、その武骨で力強いスタイルが好まれ、ピックアップトラックに乗る事が一種のステータスのようにとらえられている。これは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公マーティーが憧れる車として登場していることでも窺える。これに目をつけた米国の旧ビッグスリーと、現地のトヨタ日産ホンダがフルサイズピックアップを生産をしている。ほとんどの車種が自社のSUVと共通のはしご形フレームを有しているが、ホンダ・リッジラインのみは、同社のFF乗用車であるUSアコードレジェンドの派生車であるため、はしご型フレームを持たず、ライトデューティーとなっている。

アメリカでの使われ方は、発展途上国のように荷物や人を満載させるような使い方ではなく、普段は空荷で走らせる事が多い。そして引越しレジャーなどの時にだけ、荷物を載せ、さらには後ろにトレーラーを繋げて走らせたりする。また、商用としてだけではなく、通勤・通学用、レジャー用、家庭用としての人気も非常に高い。アメリカでのピックアップトラックの人気の高さは、全米で最も売れている車がフォード・Fシリーズ(年間90万台以上)、2番目に売れている車がシボレー・シルバラードであるという事からも分かる。特に、テキサス州では、全米のピックアップトラックのおよそ14%が売れていて[1]、全米最大の市場となっており、2006年には、トヨタがフルサイズピックアップトラックのタンドラ生産工場を稼動させている。

アジア中南米南アフリカなどで生産されているものは、以前の日本製ピックアップに近い、小型から中型サイズのものばかりである。

かつて、1940年代から1970年代にかけては、日本でも1トン積み程度のものを中心に、すべてのメーカーがピックアップトラックを生産、販売していた。個人商店では配送業務に、農家では農機具農作物の運搬などに利用され、休日にはレジャー用として家族のドライブにも活躍していた。乗用車が高嶺の花であった時代、トラックの「時々、乗用車」という用途には、運転姿勢が立ち気味で、騒音や熱気の侵入が多いキャブオーバー型は適しておらず、ボンネット型のゆとりあるレイアウトが大きなアドバンテージとなっていた。

その後小型トラックの多くは、スペース効率の高いキャブオーバータイプへ移行し、ボンネット型は主流ではなくなるが、生活レベルの向上とともに、天候による荷痛みの心配や、荷造りが面倒なトラック自体が次第に敬遠されるようになり、キャブオーバートラックすらもライトバンに仕事を奪われ、小型トラックの販売台数は急激に減少していく。

さらに近年は、NOx規制PM条例の影響もあり、現在、国内向けには、タイ生産の三菱・トライトンが細々と輸入販売されているのみで、そのほかに関しては並行輸入に頼らざるを得ない状況である。

また、多くの日本メーカーは日本国内でのピックアップトラック生産を終了し、タイに移管している。タイから世界各地へ輸出(日本メーカーの外外輸出)も行われており、今日ではタイはピックアップトラックの主要生産、輸出国となっている。シェアはトヨタいすゞ三菱が高い。

世界の紛争地帯で民兵やゲリラが使う「テクニカル」と呼ばれる軍用車両は、ピックアップトラックの荷台に支柱を立て、重機関銃ロケット砲無反動砲を自由に旋回出来るように据え付けたものである。

ピックアップトラック人気の高いアメリカでは、モータースポーツにおいてもピックアップトラックベースの車によって争われるカテゴリーが数多く存在する。中でもNASCAR・クラフトマントラックシリーズはNASCARの「三大カップ戦」の一つに数えられるトップカテゴリーであり、ジャック・ビルヌーブなど元F1ドライバーも参戦する人気カテゴリーとなっている。

かつて日本国内で生産・販売されていたピックアップトラック

トヨタ

image:Image:Toyota truck1.jpg
2代目 スタウト


日産

image:Image:Nissan-720.jpg
8代目 ダットサントラック


東京電気自動車 / プリンス自動車

ホンダ

三菱

マツダ

いすゞ

ダイハツ工業

日野自動車

スズキ

スバル

愛知機械工業

  • コニー・360
  • コニー・グッピー

オオタ自動車工業(高速機関工業)

  • OS型トラック

日本軽自動車

  • NJ トラック型
  • ニッケイ・タロートラック

日本建機

  • コンスタック

パドル自動車

  • パドル360トラック

ホープ自動車

  • ユニカー (NT)
  • OT

日本メーカーの海外生産および販売車 (過去のものを含む)

トヨタ


日産自動車

image:Image:Nissan Frontier.jpg
日産・フロンティア


ホンダ

image:Image:Honda-Ridgeline.jpg
ホンダ・リッジライン


三菱

  • トライトン(現在新車として日本で入手できる唯一の車両である。台数限定生産)
  • ストラーダ(2代目・生産終了)

マツダ


スバル

image:Image:Subaru--Baja.jpg
スバル・バハ
  • バハ (2006年 生産終了)


いすゞ

image:Image:D-MAX2006.jpg
いすゞ・D-MAX


海外メーカーのピックアップトラック (過去のものを含む)

image:Image:1967 Ford Ranchero.jpg
初代 フォード・ランチェロ
image:Image:-1959 wip - deepRasberryWithScalsRT.jpg
初代 シボレー・エルカミーノ
image:Image:04-07 Ford F-150 FX4 extended.jpg
11代目 フォード・F-150
image:Image:Silverado 006-1.jpg
2代目 シボレー・シルバラード
image:Image:Chrysler 018.jpg
3代目 ダッジ・ラム

ゼネラルモーターズ

フォード

クライスラー



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関連項目

外部リンク

出典


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴
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