トヨタ・プロボックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロボックス (Probox) は、トヨタ自動車が製造するステーションワゴン、およびライトバン型の自動車である。カローラバン/スプリンターバンの後継車として発売された。
目次 |
概要
初代ヴィッツのプラットフォームを元に作られ、乗用5ナンバーモデルとしての役割を持つワゴンモデルと、商用のバンモデルが設定されている。姉妹車に、カルディナバンの後継となる、サクシードがある。
エンジンは、バンモデルは1.3Lの2NZ-FE型と、1.5Lの1NZ-FE型ガソリンエンジン、更に1.4Lの1ND-TV型 コモンレール ディーゼルエンジン、環境に配慮した1.5Lの1NZ-FNE型CNGエンジンも設定。ワゴンモデルは1NZ-FE型ガソリンエンジンのみ。
開発の背景としては以下のものが挙げられる。
- 前モデルであるカローラ/スプリンターバンの陳腐化。生産10年目の節目でもあった。
- カローラ バンとカルディナ バンの統合による合理化。
- 対抗車種の日産・ADバンのフルモデルチェンジによる、商用車市場でのシェア低下。
開発コンセプトとしては以下の通り。
- ADバンを凌駕する性能を確保。
- 商用車バン(4ナンバー)をメイングレードとして、使い勝手のよさを追求。
- 「シンプル イズ ベスト」。無用な加飾の排除による徹底したコストダウン。
フロントプラットフォームはコストを考慮した結果、カローラ系ではなく、初代ヴィッツ系のものを流用し、車両総重量に見合った衝突安全性を確保するため、前端部を延長した。リアフロアパンは、荷室容積を最大限確保するため、ショックアブソーバーを後傾させ、床下配置を可能とした専用品を新開発。後輪の足回りには、プロボックス&サクシード専用に開発された、4リンク式トーションビームアクスルを採用し、さらにラテラルロッドを加え、積載物による車高変動や、側方からの入力時にも、安定走行ができる様に配慮がなされている。前輪の足回りはヴィッツ用を流用したストラット式とした。ばね高さの短縮と積載重量を考慮し、ヴィッツ系では最大のばね定数となった。
インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、ドライバーの使い勝手が追求されている。A4ファイルやノートパソコンが入る大型ポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、パソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくいシートなど、乗用車の派生ではない、商用バンをメイングレードとした、よい意味での割り切りが感じられる。
安全性については、他のトヨタ車同様、GOAボディーが採用され、国土交通省の自動車アセスメントで最高レベルの星6つとなっている。環境性能は、全グレードで超低排出ガス車認定を受けている。
なおディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車はNox・PM法の規制対象となっており、2007年9月までに販売終了となった。ちなみに兄弟車のサクシード同様、事実上新車として販売されている国内向けの総排気量2,000cc以下のディーゼル車が消滅した。
改造扱いではない、量産CNG車も設定され、こちらは超低排出ガス車の認定を受けている。
車両開発は、カローラ/スプリンターバン・ワゴンと同様に、ダイハツとの共同開発で行われ、生産はグループ子会社のダイハツの京都工場で行われている。
ちなみに、このクラスの3大車種[2]のなかで、唯一商用車専用に開発されたモデルである。[3]
サクシードとの相違
- フロントグリル、フロントバンパー、フロントフェンダー、クウォーター、リヤバンパー、テールゲート、ヘッドランプ、リアコンビランプが異なる。
- ボンネット、フロントウインドシールド、ルーフ、ドアは共通。また、全長が105mm短く、その結果、2名乗車時の荷室長は、サクシードの1830mmに対し1810mmで、サブロクサイズ[4]の定尺ベニアの積載には向かない。また、カルディナ バンの取替えを担う、450kg積のサクシードに対し、カローラ バンと同じ、400kg積となっている。
- 当初、サクシードワゴンのみにスーパーレッドV(3P0)の外板色が設定されていたが、これはカローラ販社側が必要ないと判断した結果であると言う。
- サクシードには、1300ccガソリン、および1500ccCNGエンジンの設定がない。
- 装備については、プロボックスではオプションのものが、サクシードでは標準装備である。[5]
同じ型式でありながら、サクシードとの間に10万円の価格差が存在するのは、これらの理由による。この格差は、販売チャンネルの差ともいえる。
取扱い販売店
- トヨタカローラ店のみ取扱い
- プロボックスの発売当初は、従来のカローラバンを取扱っていたカローラ店と、スプリンターバンを取扱っていた旧ネッツ店との併売であったが、レクサス店の発足で、旧ネッツ店とトヨタビスタ店との統合による、メーカーサイドでの販売車種の見直しにより、発売当初は旧ネッツ店で取扱っていたプロボックスの取扱いが廃止されてしまい、プロボックスの取扱いはカローラ店のみの取扱いとなってしまった。
- しかし、前身のトヨタオート店時代から、スプリンターバンやプロボックスを取扱っていた旧ネッツ店では、スプリンターバンやプロボックスを既納している法人オーナーの顧客を数多く抱えており、メーカーサイドの販売政策でプロボックスの取扱いが廃止された事に、前身のトヨタオート店時代からの旧ネッツ店はもちろんの事、旧ネッツ店時代からの顧客からもプロボックスの取扱い復活を望む声が続出しており、現在も、メーカーに対してプロボックスのネッツ店での取扱い復活を望む声が根強くある。
- なお、販売母体がトヨタ店やトヨペット店のネッツ店ではサクシードを、母体がトヨタカローラ店のネッツ店ではプロボックスを、また、販売母体に関係なく、地域のトヨタディーラー同士で協力し合いながらプロボックスを斡旋販売するなど、前身のトヨタオート店時代からの顧客に対してのネッツ店の営業努力も見られる。
車名の由来
- 英語で「プロフェッショナル」と言う意味の「Pro」と「箱」を意味する「box」を組み合わせ、「プロフェッショナルのための箱」と言う意味込めて作られた造語。
CM
サクシードと共通化されていた。
関連項目
脚注
- ^ ディーゼル車は2002年 - 2007年
- ^ プロボックス、ADシリーズ、パートナー。
- ^ ADシリーズ→ウィングロードベース、パートナー→エアウェイブベース。
- ^ 910mm×1820mm。
- ^ 調節式間欠ワイパーや、分割式ヘッドレスト、サクシードワゴンの最上級グレードに限り14インチスチールホイールの採用など
外部リンク
- プロボックス・ワゴン(トヨタ自動車)
- プロボックス・バン(トヨタ自動車)
|
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2008年4月8日 02:04 版 改訂履歴 Text is available under GNU Free Documentation License. |